クエン酸で髪の毛がサラサラに!?クエンサンが髪の毛に与える効果

疲労回復や食欲不振の改善、美肌効果や掃除の洗浄剤と様々な分野で活用するクエン酸。実はこのクエン酸は髪の毛にも良い効果を与えてくれることをご存知でしょうか?今回はクエン酸が髪の毛や身体に与える効果・効能について記事にしていこうと思います。

そもそもクエン酸とは?

柑橘類イメージ画像【クエン酸】、文字に起こしてみると、中には聞きなれない人もいるかもしれませんが、クエン酸は私たちの身近なところにあり、簡単に入手することが可能です。

例えば、レモンやグレープフルーツ・みかん等の柑橘類やいちごやキウイ、パイナップル・梅干等に含まれる「酸っぱい」と感じる酸味成分がクエン酸となります。食料品以外にも使いやすいように加工されたクエン酸が薬局や100円均一などでも手軽に購入することが可能です。

髪の毛に良いことたくさん。クエン酸の効果

私たちの身近にあるクエン酸は、果物やサプリメントとして体内に取り入れたり、市販で販売されているコンディショナやリンスの代わりとして代用することで髪の毛に良いことがたくさんあることをご存知でしょうか?

クエン酸を体内に取り入れるとで得られる髪の毛にとって良い効果
  1. キレート効果
  2. 血液の流れを良くする

キレート効果

私たち人間の身体や髪の毛が健康に成長するためには栄養バランスが重要なことは誰もが知っていることだと思います。ただ、一部の栄養素はそれ単体で摂取しても体内に吸収されにくく、吸収されないまま体外に排出されやすいものが存在します。そんな吸収されにくい栄養素の1つにミネラルがあります。

一口にミネラルと言ってもその種類は様々で、代表的なものとして亜鉛・カルシウム・カリウム・マグネシウム・銅などがあげられます。これらはどれも私たちの身体が健康に成長するのに必要不可欠な栄養素です。中でも亜鉛は髪の毛を構成しているケラチンと呼ばれるタンパク質を合成するのに必要な栄養素で髪の毛を健康に成長させるためには、最も重要なミネラルと言えます。

ですが、前述の通り亜鉛(ミネラル)は吸収率の悪い栄養素です。理由はいくつかありますが、その中の一つに食べ合わせがあります。亜鉛は私たちが日常的に口にするもので吸収率がグンと下がってしまうのです。

例えば、コーヒーや紅茶に含まれる【タンニン】・インスタント食品などによく含まれている【ポリリン酸】【フィチン酸】・チョコレートやほうれん草などの野菜に含まれる【シュウ酸】などは亜鉛の吸収率を下げてしまうことがわかっています。

ですが、全ての成分が亜鉛の吸収率を下げてしまう訳ではありません。もちろん亜鉛の吸収率を上げてくれる成分もあります。それがクエン酸なのです。亜鉛とクエン酸を同時に摂取することで、クエン酸と亜鉛が結合し亜鉛の吸収率を上げてくれるのです。この効果のことをキレート効果と呼びます。

血液の流れを良くする

育毛を語る上で血液の流れはとても重要です。なぜなら髪の毛は頭皮に張り巡らされた血管を流れる血液からその成長に必要な栄養分を受け取っているからです。そのため、血行の良し悪しはそのまま【はげ】の原因に直結する場合があります。

血液の流れが悪くなる原因には以下のようなことがあげられます。

  • 油っこい食べ物や肉料理
  • タバコや飲酒
  • ファーストフード
  • 野菜不足
  • 運動不足etc・・・・

血液イメージ画像これらは、全て血液の流れを悪くしてしまう可能性があります。そもそも血液がサラサラの状態というのは、血液成分に多く含まれる赤血球にマイナスの電気が帯びている状態で、pHは弱アルカリ性を示します。

マイナスの電気を帯びている為赤血球が互いにくっつかないように反発し血流を良好にしているのですが、先ほど紹介したような生活習慣や食生活が乱れるとpHが弱アルカリ性から酸性側に傾いてしまいます。するとマイナスの電気を帯びていた赤血球がプラス電気を帯び始めてしまいます。

すると、今まで反発しあっていた赤血球が互いに引き合ってくっついてしまいます。大きくなった赤血球の塊は血管の壁にぶつかったり、血管に詰まることにより、血流を悪化させてしまうのです。

クエン酸は【酸】がつくだけあって酸性ではありますが、体内でエネルギーとして燃焼される時アルカリ性を示します。その為クエン酸を体内に取り入れることで、酸性に傾いた血液を再び弱アルカリ性に戻す効果が期待できるのです。

その他にもクエン酸は血小板にも作用します。
血小板は本来、ケガなどをして出血した際に血液を固めて出血を止める働きがあります。かさぶたができるのはこの血小板の働きです。このような大切は働きをもつ血小板ですが、赤血球同様に体が脱水状態になったり、血液に関する疾患等でその濃度が増すと血中で血小板どうしがくっついてしまい、血液の流れを悪くしてしまう場合があります。

クエン酸にはこのような血小板の凝集を抑制する効果もあります。ちなみに、輸血用の血液が凝固しないようにするためにもこのクエン酸(クエン酸ソーダ)が利用されています。

クエン酸を摂取するときの注意点

このようにクエン酸を体内に取り入れると、髪の毛の成長に必要な亜鉛等のミネラルの吸収率を高めたり、血流を良くして髪の毛の成長に必要な栄養分をスムーズに毛乳頭・毛母細胞に運搬する効果を期待できるわけですが、やみくもに摂取すれば良いというものではありません。

まずは、クエン酸を1日にどれくらい摂取すれば良いか確認していきます。実はクエン酸は摂り過ぎることによる副作用や、医薬品等による食べ合わせの悪さは報告されていない為、クエン酸をどれだけ体内に取り入れても問題ないとされています。ただ、一般的に1日2g~6g程度の摂取が適量となっています。

2g~6gとかなり差があるのは、日常的にどれだけ運動をしてるかによる差となります。クエン酸には運動疲労による体へのダメージを回復してくれる効果があり、日常的に運動を多くする人ほどクエン酸を多く摂取した方が良いとされているのです。

スポーツをしている人なら練習や試合の休憩中などにスライスしたレモンを食べた経験があると思いますが、これは筋肉疲労の回復を狙ったものです。

では具体的に何をどれくらい食べればいいのでしょうか?
例えばレモンやライムは100gあたり約5g程度のクエン酸が含有されていると言われています。次に梅干しは100gあたり約3g、キウイは1g程度のクエン酸が含有されています。レモンに限って言うとレモン1つの重さが約110g程度となるので、1日に丸々1つ食べると運動をよくする人でも十分な量のクエン酸を摂取することが可能となります。

ただし、一気に食べてもクエン酸の効果を効率よく得ることはできません。というもの食物などに含まれるクエン酸は体内に入ってから2~3時間その効力は無くなり、4~5時間もすれば体外に排出されてしまうと言われているからです。ですので、まとめて摂取するのではなく少ない量を2~3時間置きにこまめに摂取していくことが望ましいのです。

次は、クエン酸を直接髪の毛に付けて得られる効果を紹介していきます。

クエン酸を直接髪の毛に付けて得られる効果
  1. キューティクルを落ち着かせる働き
  2. 髪の毛の修復作用

キューティクルを落ち着かせる働き

髪の毛は内側から順番に【毛髄質(メデュラ)】【毛皮質(コルテックス)】【毛表皮(キューティクル)】の三層構造になっていてます。一番外側に位置するキューティクルは髪の毛の質感や見た目に強く関わる部分でキューティクルが傷んでしまうと、髪の毛がゴワゴワしたりまとまりが無くなったりと髪の毛にとって良いことは何もありません。もちろん切れ毛も増え髪の毛全体のボリュームも失われます。

このキューティクルを傷つけてしまう原因の1つにキューティクルの開きがあります。通常キューティクルは髪の毛の表面をウロコ状に覆っているのですが、キューティクルは「濡れた状態」「ドライヤーの熱」「シャンプー剤」など様々な原因で開いてしまうのです。

ただ、キューティクルが一時的に開いたからといって、それがすぐに髪の毛の傷みにつながる訳ではありません。キューティクルが開いた状態が続くことで髪の毛が傷んでしまうのです。つまり、開いたキューティクルは素早く閉じてあげることが大切になってくるのです。

クエン酸リンスについては後程詳しく説明してきますが、クエン酸はキューティクルを落ち着かせるという優れた効果を持っています。

髪の毛の修復作用

小さな擦り傷や切り傷は何もしなくとも自然に治っていきます。これは細胞が生きている証拠で生きている細胞はダメージを受けるとそのダメージを治そうと働きかけます。

ですが、髪の毛は核が無い死んだ細胞です。そのため一度傷ついてしまうと、自然治癒力は無く仮にそれを治そうとするのならば、傷ついた部分を全て切るか人工的に補修してあげる必要があるのです。

クエン酸にはトリートメントと同様に後者の髪の毛を「人工的に補修する」効果があると言われています。

その他にも身体によいことがたくさんある

アンチエイジングイメージ画像クエン酸は髪の毛の成長にとってとても大切であることをわかっていただけましたでしょうか。ただ、クエン酸による効果はそれだけではありません。

髪の毛を補修したり成長を促進させる他にも【美肌・アンチエイジング効果】【ピーリング効果】【生理痛予防】など、【はげ】を改善したい男性だけではなく、女性にとってもうれしい効果がたくさんあります。

超簡単手作りクエン酸リンスの作り方

クエン酸イメージ画像前述でクエン酸は髪の毛に付けることで【キューティクルを落ち着かせる効果】【髪の毛の補修効果】があることを紹介させていただきましたが、クエン酸は粉末状になっているため、そのままでは髪の毛にうまく馴染んでくれません。

そこでクエン酸を水に溶かしてクエン酸水溶液を作ります。これが最近注目を集め始めているクエン酸リンスとなります。では具体的なクエン酸リンスの作り方を確認していきましょう。

クエン酸リンス作成前に準備する物

リスト
  1. クエン酸
  2. 500mlペットボトル
  3. 精油(エッセンシャルオイル)
  4. グリセリン

まずはクエン酸についてですが、初めて購入しようとする人は「何処で購入するの??」と思われる人が多いと思いますが、案外何処ででも購入できます。薬局やホームセンターはもちろん品揃えの多いスーパーや100円ショップなどで購入することが可能です。

500mlペットボトルはコンビニやスーパーで購入するジュースやお茶のペットボトル容器を良く洗った物でOKです。

クエン酸リンスを作るのに必ず必要な材料はこの2点です。「精油(エッセンシャルオイル)」や「グリセリン」はお好みで使っていただければと思います。精油はアロマ専門店やコスメ・インテリアショップで、グリセリンは薬局で購入することができます。もちろんネット通販なら、クエン酸も含め全てが揃います。一度「クエン酸」「エッセンシャルオイル」「グリセリン」で検索してみてはいかかでしょうか。価格の相場も確認することができます。

早速クエン酸リンスを作ってみましょう

ペットボトルイメージ画像前述の通りクエン酸リンスをつくるのに必ず必要なものは、クエン酸と500mlのペットボトルのみです。作り方は超簡単なので早速クエン酸リンスを作っていきましょう。

まずは、クエン酸を【おおさじ3~4杯(45g~60g)】きれいに洗った500mlペットボトルに入れます。後は水をペットボトル一杯に入れフタをしっかりと閉めてよく振ります。クエン酸と水がしっかりと混ざり合うとクエン酸リンスの完成となります。

・・・・がこのままでは味気ないので、後はお好みでハーブ系の精油(エッセンシャルオイル)やグリセリンを適量混ぜることでオリジナルクエン酸リンスの原液が完成です。原液はまだまだクエン酸の濃度が高いのでそのまま使わないようにしてください。次にクエン酸リンスの使い方を説明していきます。

  • 精油・・・香りが楽しめる他、(種類にもよりますが)血行促進やストレス解消・良質な睡眠などの効果が期待できます。精油の代わりに椿油を使用しても良いでしょう。
  • グリセリン・・・頭皮や髪の毛の保湿効果UPが期待できる。

クエン酸リンスの使い方

クエン酸リンスは前述で説明しているように原液を直接つけてはいけません。まだまだクエン酸の濃度が高すぎて髪の毛や肌にとってあまり良いものとは言えません。そのため、クエン酸リンスの原液をさらに薄めて使用するようにします。

洗面器イメージ画像画像のような洗面器にたっぷりのお湯を入れて、その中にクエン酸リンスの原液を大さじ3~4杯程度入れよく混ぜます。ここまでしてようやく髪の毛や頭皮に使用することができます。

具体的な使い方についてですが、髪の毛の長い女性の場合はそのまま、髪の毛をクエン酸リンスの入れた洗面器に浸し、毛先中心に馴染ませていきます。十分髪の毛にクエン酸リンスを馴染ませたら、なるべく時間をかけるようにゆっくりと頭からクエン酸リンスを流していきます。

男性の場合は、髪の毛が短い人がほとんどなので、洗面器を2つ用意し頭からかけたクエン酸リンスを薄めたお湯をもう一つの洗面器を使い下で受けてあげこれを3~4回繰り返すことでクエン酸リンスを髪の毛に馴染ませると良いでしょう。

男性・女性共にクエン酸リンスを使用した後は、仕上げにしっかりとお湯でクエン酸リンスを洗い流すようにしましょう。市販で販売されていうシャンプーやリンス・コンディショナー同様にクエン酸リンスが頭皮に残ってしまうと雑菌が異常繁殖する場合があるので注意するようにしましょう。

クエン酸リンスの保存について

ペットボトルの大きさを500mlにしているのには訳があります。作り置きをするのであれば、1リットルペットボトルや2リットルペットボトルを使用してクエン酸リンスを作った方が作る回数が減って楽なのですが、あえて500mlのペットボトルをチョイスしています。

市販で販売されているシャンプーやリンスやコンディショナーには長期間保存できるように合成防腐剤等の保存料が添加されていますが、自作のクエン酸リンスにはそれがありません。そのため、なるべく早い段階で使い切るのが好ましいのです。

冷蔵庫イメージ画像細かい比重の話は置いといて、毎日おおさじ4杯(60g)のクエン酸リンスの原液を使用した場合、約8日(60g×8日=480g)で使い切りとなります。この8日を目安にしていただけると新鮮なクエン酸リンンスを安全に使用していただけると思います。

また保管場所も湿度・温度の差が激しいお風呂場ではなく必ず冷蔵庫で保管するようにしてください。そもそもクエン酸はシャンプーなどの洗浄成分ではなく、柑橘類等に含まれる有機化合物です。洗浄成分ではなく口の中に入れることのできる生物として管理するようにしましょう。

クエン酸リンスがオススメな人

クエン酸リンスは作り方さえ間違わなければ、頭皮や髪の毛に優しいリンスとなります。そのため、どのような方でも安心して使用することができますが、その中でも特にクエン酸リンスが適している方を最後に紹介しておこと思います。

石鹸系のシャンプーを使用している方

洗頭・洗髪をすると必ずキューティクルが大なり小なり開きます。そのなかでも石鹸系シャンプーはその成分が製法上の都合どうしてもアルカリ性になってしまいます。アルカリ性はキューティクルを大きく開くため、酸性のリンスでアルカリ性を中和してキューティクルを閉じてあげる必要があります。

そのため、クエン酸リンスは石鹸系のシャンプーを使用している方にはかなりオススメです。

頭皮が乾燥・髪の毛がパサパサな方

洗頭・洗髪に気を付けていても、生活習慣や体質でどうしても頭皮や髪の毛が乾燥しがちな方。こういった方にもクエン酸リンスはおすすめです。

前述で説明させていただいている通りクエン酸にはキューティクルを引き締める効果があると共に髪の毛や頭皮の保湿効果を高める働きが期待できます。さらに、髪の毛を補修するトリートメント的な機能も併せ持ちます。そのため、髪の毛や頭皮が乾燥しているかたや、また髪の毛が痛んでいる方にもクエン酸リンスはオススメとなります。

このページの先頭へ