シリコンとノンシリコンはどっちがいい?

ドラックストアーなどでごくごく一般的に販売されている、シャンプーやリンス・コンディショナーやトリートメントにはシリコンが使用されています。近年このシリコンが毛穴に詰まったり、頭皮に留まり炎症を起こすことで抜け毛や薄げが進行してしまうという風潮があるのに対し、逆にシリコンが含まれているおかげで、髪の毛が保護されるため、ダメージを受けにくい髪の毛になるという意見も聞かれます。では実際はどうなのでしょうか?

そもそもシリコンとは何なのか?

シリコンイメージ画像シャンプーやリンス・コンディショナーなどに含まれるシリコンの正式名称は「シリコーン」のことで、このシリコーンは調理用品や日用品・医療機器や洗濯用品など様々な分野で使用されています。(※シリコーンは一般的にシリコンと呼ばれているので、当サイトではシリコンで統一させていただいております。)

シリコンの特徴は!!
  1. 熱に強い
  2. 柔軟性がある
  3. 通気性がある
  4. 人体に対する安全性が高く、食品・医療品などにも使用される

などがあげられ髪の毛に対する効果としては、髪の毛をコーティングすることにより、摩擦を低減させ髪の毛のからみを防いだり、洗頭後の荒れてしまったキューティクルを落ち着かせることにより、しっとりとなめらかな仕上がりになるように髪質をコントロールする働きがあります。

シリコンが悪者になった日

「シリコン入りシャンプーは何故悪い?」インターネットでシリコンのことを検索するとこのようなフレーズが度々出てきます。ですが、このフレーズ自体がすでにおかしな表現になっているのです。「何故悪い?」とすでにシリコンが悪者と決めつけているのです。上記の「シリコンの特徴」にあるように、シリコンは髪の毛にとって良いことがたくさんあります。ではなぜシリコンは世間一般的に悪者と認知されてしまったのでしょうか?これには様々な原因が考えられるのですが、メーカーのシャンプー販売競争の激化が原因の1つとしてあげられます。

シャンプー剤イメージ画像シャンプー剤の種類は大きく分けて、

  • 【高級アルコール系シャンプー】
  • 【石鹸系シャンプー】
  • 【アミノ酸系シャンプー】
  • 【ベタイン系シャンプー】

などに分けることができます。中に配合される成分の種類や開発費・広告費などでその価格は様々ですが、なかでも安価で大量に生産することができるのが【高級アルコール系シャンプー】です。

シャンプー製造メーカーは安価で大量生産が可能な【高級アルコール系シャンプー】の生産に力を入れ始めますが、ここで大きな問題が持ち上がります。【高級アルコール系シャンプー】は洗浄力の強すぎるのです。洗浄力が強いと言うと汚れがしっかり落ちそうで聞こえがいいですが、髪の毛や頭皮にとっては少し問題でもあります。頭皮や髪の毛には天然のバリアとも言うべき皮脂で守られています。皮脂は毎日分泌されるので、増えすぎたり古くなった皮脂は洗頭で落としてあげる必要があるのですが、【高級アルコール系シャンプー】は頭皮や髪の毛にとって最低限必要な皮脂を根こそぎ洗い流してしまうのです。

その結果、【高級アルコール系シャンプー】で洗頭をすると、髪の毛の油分がなくなってしまい、髪の毛が「きしむ」「ごわごわ」するなどの弊害が生まれてしまいました。ここで登場したのがシリコンです。【高級アルコール系シャンプー】にシリコンを配合することで、【高級アルコール系シャンプー】で洗頭してもある程度しっとり・滑らかの仕上がりになるようになったのです。シリコン配合のシャンプーは一気に人気のシャンプーとなります。

ですが、ついにシリコンが悪者になる日がやってきます。
オシャレを楽しむ女性・男性にとってとても重要なカラーリングやパーマがシリコン入りのシャンプーやコンディショナー・トリートメントなどの影響でその効果が表れにくいということがわかったのです。

一言でシリコンといってもその種類は様々です。研究・開発が進んだ現在ではシリコンはそれほカラーリングやパーマに影響を及ぼさないとされていますが、それでも美容室などでは牽制されがちですが、研究・開発が進んでいなかった一昔前ではさらにカラーリングやパーマの効果が出なかったのです。このことがきっかけでシリコンが悪者というイメージが付き始めるのです。

これらの事実がメディア等で拡散され始めると、シリコン入りシャンプーをメインとして製造・販売していないメーカーがその勢力を強めてきます。シリコン入りシャンプーはカラーリングやパーマがかかりにくいという事実を足掛かりに様々な戦略でシリコンの入っていないノンシリコンシャンプーの販売を拡大していきます。

そういった企業の広告にはシリコンは

  • 毛穴に詰まり抜け毛が増える
  • 髪の毛や頭皮に蓄積してしまう
  • 人体に悪影響

など、事実と異なる悪質な広告もあり一気にシリコンは悪者になってしまうのです。現在販売されている、高価なノンシリコンシャンプーは一昔のようなシリコンに対するネガティブキャンペーンをしなくなったものの、いまだに【ノンシリコン】を前面に押し出した販売戦略を取っているメーカーも少なくありません。

ノンシリコンの落とし穴!!
シリコンへの誤った知識で未だに躍起になってノンシリコンを推奨するサイトを時々見かけますが、シリコンを完全に断つことはかなり難しいということを覚えておきましょう。

冒頭でも説明しているようにシリコンは酸素とケイ素と有機基からなる有機化合物でシャンプー剤はもちろん、化粧品・医療用品・食品にいたるまで幅広い分野で使用されています。

例えば、ノンシリコンのシャンプーを使用したとして、ほとんどのコンディショナーやトリートメントにはシリコンが含まれています。仮にシリコンが使用されていなくとも、シリコンと同等の効果がある化合物が使用されている場合がほとんどです。また、男性は関係ない場合が多いですが、シリコンは多くの化粧品でも使用されています。

さらに、ヘアスプレーやワックスなどにもシリコンは使用されている場合があります。このように、シリコンは私たちの生活と密接に関わりあっていて切っても切り離せない関係なのです。

シリコンとノンシリコン使うならどっち?

【シリコンは悪者ではない】とわかっていただけたでしょうか?ではシリコン入りシャンプーとノンシリコンシャンプーではシリコン入りの方が良いのかというとそういう訳でもありません。結論を先にいってしまうと、シリコンとノンシリコンこれらは目的に応じた使い分けと洗浄成分が重要になってきます。

髪の毛の質感をコントロールできるシリコン入りのシャンプー

当たり前ではありますが、シリコンの特徴を生かしたい場合はシリコン入りシャンプーを使用します。上記の【シリコンの特徴】で説明しているようにシリコンが含まれているシャンプーやコンディショナー・トリートメントなどには、キューティクルを落ち着かせ、髪質がしっとりとなめらかな質感になり櫛どおりが良くなります。

シリコンが毛穴に詰まることにより、抜け毛や薄毛が進行してしまうというのは、ノンシリコン派メーカーのネガティブキャンペーンなので気にする必要はありません。ただし、【若はげを防止するためのシャンプーのやり方】の最後で説明していますが、シャンプー・リンス・コンディショナーなどの洗剤が頭皮に残ってしまうと【はげ】の原因になってしまいます。洗頭終わりの「すすぎ」は念入りに丁寧に行うようにしてください。

もちろんこんことはシリコンが入った洗剤でもシリコンが入っていないノンシリコンの洗剤でも同じことが言えます。

頭皮に優しいノンシリコンシャンプー

髪の毛を「サラサラ」「なめらか」にしたいならシリコン入りのシャンプーやコンディショナーを使うべきですが、このサイトにご訪問いただいているということは、なんらかの薄毛や抜け毛に悩まされている方がほとんどだと思います。そのような方には断然ノンシリコンシャンプーをおすすめします。

少し考えてみていただければわかると思いますが、髪の毛を「さらさら」「なめらか」にしたいのなら当たり前ですが髪の毛が必要です。シリコン入りシャンプーのほとんどは髪の毛が健康であることが前提に研究や開発が進められており、【はげ】に悩む人々には適さないものが非常に多いです。適さないと言っても【正しい洗頭をするなら】シリコンが入っているからといって抜け毛や薄毛が加速してしまうようなことはありません。しかし抜け毛・薄毛予防の観点からはノンシリコンのものを使用した方が良いでしょう。

ここで注目したいのがシャンプーの洗浄力です。
実は頭皮に最適なシャンプーというはシリコン含有の有無はさほど関係ありません。大切なのはその洗浄力の強さです。ではなぜ、ノンシリコンシャンプーが頭皮に優しく最適というのかというと、現在インターネットなどで販売されているノンシリコンのシャンプーは洗浄力の優しい洗剤が使用されている場合がほとんどだからです。

シャンプーに含まれているシリコンはもともと大手シャンプーメーカーが安価で大量生産が可能な洗浄力の強い洗剤【高級アルコール系シャンプー】などで髪の毛の「ごわつき」や「きしみ」を抑えるために含有されるようになりました。逆に言えば洗浄力の優しい(弱い)洗剤【アミノ酸系シャンプー】などでの洗頭では髪の毛が「ごわついたり」「きしんだり」しにくいため、シリコンを含有する必要がないのです。

結果として、洗浄力の優しいシャンプー剤にはノンシリコンが多くなっています。つまり薄毛や抜け毛のことを考えるのであれば、シリコンの含有の有無に関係なく洗浄力の優しい洗剤を使用することが大切ということになります。

頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーの紹介!!
  1. プレミアムブラックシャンプー

    男性の髪の毛や頭皮のことを考えて開発されたアミノ酸系シャンプーです。ノンシリコンのアミノ酸系シャンプーでありながら、コンディショナー・トリートメントの効果を併せ持っているので、プレミアムブラックシャンプーを使用するのであれば、コンディショナーやトリートメントを別でする必要がなくプレミアムブラック1つで完結できます。髪の毛にも頭皮にもお財布にも優しいシャンプーとなります。

  2. モンゴ流シャンプー

    髪の毛と頭皮に必要な栄養を徹底的に研究し開発されたのがこのモンゴ流シャンプーです。シャンプーでありながら、シャンプー泡で髪の毛を3分間パックすることで、髪の毛に必要な栄養分がぐんぐん浸透するトリートメント的効果もあります。髪の毛がある程度長い方は、モンゴ流コンディショナーとの併用がお勧め!!

  3. LUXE

    世界的に薄毛の少ないインド人の洗頭方法をヒントに研究・開発が進められてきたのがこのLUXEです。【リタ】【アムラ】【シシカイ】等のインド直輸入の美髪天然ハーブエキスを配合。モンゴ流シャンプーと同様に3分間泡パックをすることで、髪の毛の健康に必要な「ビタミン」「ミネラル」「鉄分」等を髪に浸透させることが可能です。もちろん頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーとなります。

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