若はげを防止するためのシャンプーのやり方

シャンプーイメージ画像私たちが日常生活でもっとも髪の毛に関わるのがこのシャンプーです。現在数多くの育毛シャンプーが販売されていますが、残念なことにどんな育毛シャンプーを使用しても劇的に若はげが改善されるような育毛シャンプーはありません。

ただし、正しいシャンプー選びや正しいシャンプーのやり方をマスターすることで、【はげ】の進行を止めたり、場合によっては少し改善できるケースもあります。

【はげ】を改善する方法は「はげ薬」や「専門クリニック」などの効果的なものがありますが、まず最初に自分自身でできるシャンプーのやり方を変えていきましょう。

正しいシャンプーのやり方

シャンプー前の事前準備

まず最初に以下のことを準備しておきましょう。

準備するアイテム
  1. ヘアブラシ
  2. タオル2枚
  3. 爪を清潔に短く切っておく
  4. シャンプーブラシ

では順を追って説明していきます。

お風呂に入る前にはヘアブラシでブラッシング

お風呂に入るとお湯をかけいきなりシャンプーを始めていませんか?実はお風呂に入ってすぐシャンプーを始めると髪の毛を痛めて、【はげ】を進行させてしまう可能性があります。

まず、最初に行っていただきたいのが髪の毛のブラッシングです。
ブラッシングには頭皮や髪の毛にとって良いことがたくさんあります。

まず第一にブラッシングをすることで、髪の毛や頭皮に付いた大気中のゴミやホコリを落とすことができます。また、絡まった髪の毛をほぐすことによってシャンプーがスムーズに行えます。

ブラッシングをしないでシャンプーを始めてしまうと、絡まった髪の毛を無理やり引っ張ったり、ゴミやホコリと髪の毛を擦り合わせて髪の毛を傷つけてしまう可能性があります。

第二に上げられるのがマッサージ効果です。
ブラッシングで頭皮に適度に刺激を与えることで頭皮の血行促進が期待できます。髪の毛は頭皮に流れる血液から髪の毛の成長に必要な養分を受け取っているため、頭皮の血行がよくなると、健康な髪の毛が育ちやすいのです。

ただし、一時期流行したブラシで頭皮をトントン叩いたり、強くブラッシングする行為はNGです。これらは髪の毛や頭皮を傷つけてしまい、頭皮環境を悪化させてしまいます。ブラッシングは必ず髪の毛を撫でるように優しく行うようにしてください。

そして3つめが髪の毛に潤いを与える効果です。
頭皮の皮脂腺から分泌される皮脂はよく悪者扱いされがちですが、頭皮や髪の毛を外部刺激から守るバリアの働きを持っています。しかし、髪の毛が伸びてくると、頭皮から毛先までの距離が長くなってしまい毛先までなかなか皮脂が行き届きません。その結果毛先がパサついたり、枝毛になったりします。

根元から毛先に向けてブラッシングしてあげることで、髪の毛全体に皮脂を行き届かせ潤いを与えることができます。ただしいきなり根元からブラッシングをすると絡まった髪毛を無理やり引っ張てしまい、頭皮や髪の毛にダメージを与えてしまう可能性があるので、ブラッシングは優しく毛先から始め、徐々に根元の方へ移行するようにしましょう。

ヘアブラシ選びにもこだわりを

髪の毛をブラッシングするヘアブラシは数多くの素材や種類があります。
中には髪の毛や頭皮を傷つけてしまう可能性を高めてしまうヘアブラシもあり注意が必要です。

おすすめのヘアブラシは豚毛・猪毛タイプのもので、特に軟質猪毛100%のものは傷ついた髪の毛に向いていて髪の毛の細い子供やシニアにもオススメできるヘアブラシとなります。ロンドン製ハンドメイドヘアブラシ、メイソンピアソンは少しお値段は張りますが、一度購入すれば長く愛用できるオススメのヘアブラシです。



ヘアブラシの特徴とブラッシング方法は「【はげ】に最適なヘアブラシの選び方とブラッシング方法」で紹介しています。

タオルは2枚用意しましょう

タオルイメージ画像髪の毛のブラッシングを終えればいよいよ浴室に入ります。ここで活躍してくれるのがタオルです。体を洗うタオルとは別にもう1枚用意しておいたタオルをここで使用します。

まず、浴室に入ったら洗面器に熱めのお湯をはり余分に用意したタオルを入れたて暖めておきます。タオルを暖めている間に、お湯で頭を流してきます。

頭を流すお湯の温度は38~39℃くらいでシャワーの圧も低めで優しく流していきます。この時、お湯を流しながら頭をゴシゴシ擦ったりはしません。この時基本手を使いません。

髪の毛が多い人は手櫛で軽く髪を持ち上げて頭皮を暖めてあげるイメージでお湯をかけていきます。ここでも意識してもらいたいのが「洗髪」ではなく「洗頭」です。

十分にお湯で頭を流したら、いよいよシャンプー・・・ではありません。銭湯などに行くと、お湯で頭を流したらすぐにシャンプーをする人を見かけますが、これは頭皮にとって良くない行為です。

ここで登場するのが一番最初に用意しておいた暖めたタオルです。
お湯を頭にかけた後、すぐにシャンプーをするのではなく、この暖めたタオルを頭に巻いて2~3分時間を置いてください。

こうすることで、頭皮や髪の毛にへばりついている頑固な汚れが浮き上がり、シャンプーで間単に洗い流すことが可能になります。食器についた頑固な油汚れを落とすのにつけ置き洗いをするのと同じ理屈ですね。

この間に湯船つかると、リラックスでき時間も無駄にしないので効率的です。もし、湯船につからないシャワーだけの場合であれば、この間に体を洗うと良いでしょう。

爪を清潔に短く切っておく

爪イメージ画像少し前後してしまいますが、シャンプー前にしっかり確認しておきたいのが爪の状態です。もちろん、清潔に短く切っておくのが正解です。理由はもちろん爪で頭皮を傷つけないためです。

そして、よく聞かれるのが「頭は指の腹で洗う」という言葉です。実はこの言葉は正解であり間違いでもあります。

この言葉は爪で頭皮や髪の毛を傷つけないようにと言われている言葉ですが、そもそも指の腹で頭を洗うなら頭皮には爪は絶対に当たりません。自分の指の腹を頭に付けてみてください。すぐにわかると思います。

実は頭を洗う時、最適な部分は指の腹ではなく指先なのです。
理由は大きく2つです。

指先は指の腹と比べて汚れが落ちやすい

頭皮に限らず、細かい溝に入った汚れやこびりついた汚れは先端が細いもので洗ったほうが汚れは圧倒的に落ちやすいです。ただし、あまり鋭利に、硬くなりすぎると頭皮や髪の毛が傷ついてしまう可能性があるのです。そのため、爪ではなく指先で洗うのがベストなのです。

指先は新生毛に優しい

頭皮を洗う時に大切なことは汚れを落とすことと新生毛を抜いてしまわないことです。人間の髪の毛は毛周期と言って4年~6年程度で抜けては生え、抜けては生えを繰り返しています。(髪の毛の一生【ヘアサイクルー毛周期】

この新たに生まれてくる髪の毛の赤ちゃんのことを【新生毛】と呼びます。新生毛は元々生えている毛と比べとても細く痛みやすいのが特徴で、指の腹で強く擦ると頭皮との指の接地面積が広いため簡単に痛んだり抜け落ちてしまう場合があります。

そのため、頭を手で洗う場合はもっとも頭皮と接地面積の少ない指先が最適なのです。

いよいよシャンプー剤をつけて洗頭していきます。

暖めたタオルを頭に巻いて2~3分程度時間を置いたらタオルをはずし、あらためて頭をお湯で流します。こうすることで、浮き上がった汚れを洗い流すことができます。

実は、これまでの工程をきっちり行っていれば頭皮や髪の毛の汚れのそのほとんどは既に落ちています。長々と説明してきていますが、これまで行ってきた工程は、「ブラッシング」「しっかりとお湯で流す」「タオルを使って頭を蒸らす」のたった3工程です。

シャンプー剤はいろいろな種類がありますが、大なり小なりシャンプーを行っている時間に比例して髪の毛や頭皮に負担をかけしまうので、なるべくシャンプー剤が頭皮や髪の毛に付着している時間を短くしてあげるように心がけて洗頭していくことが大切です。

今まで行ってきた「ブラッシング」「しっかりとお湯で流す」「タオルを使って頭を蒸らす」の3つの工程は全てシャンプー剤を使用する時間をでできる限り短縮させることを目的としています。

いよいよシャンプー剤を出して頭皮を洗って行く訳ですが、シャンプー剤を掌に出してそのまま髪の毛・頭皮に着けてはいませんか?シャンプー剤は必ず掌全体に馴染ませてから髪の毛や頭皮に着けるようにします。

シャンプー剤(特に市販で販売されている物)は汚れを落とすために洗浄力が強いものが非常に多いです。汚れを落としてくれるのは良い事ですが、その分頭皮にとっても刺激が強いです。

シャンプー剤を手に馴染ませずにそのまま髪の毛や頭皮に塗布してしまうと洗い残しの原因になる他、それが原因で頭皮が炎症したり髪の毛を作り出す毛母細胞の働きが悪くなる可能性があるので注意しましょう。

掌全体にシャンプー剤をつけたら、「もみあげ」や「えりあし」、「フェイスライン」から頭頂部に向けて洗頭していきます。繰り返しになりますが、髪を洗う「先髪」ではなく頭皮を洗う「洗頭」をイメージし洗いあげていきます。もちろん前述の通り指の腹を使うのではなく、指先を使って洗頭していきます。

ここでポイントとなるのが指圧と時間です。

時計イメージ画像【はげ】を気にする人にありがちなのが、抜け毛を気にするあまり髪の毛が抜けないように「優しく・ゆっくり」行うシャンプーです。

ですが、先ほども説明したようにシャンプーが髪の毛・頭皮にあたえる影響は時間に比例して強くなります。ある程度指先に力を入れてスピーディーに洗っていくことが重要になってきます。もちろん指の腹ではなく指先を使うようにします。

力を入れることによる抜け毛を気にする人がいますが、指先での洗頭あれば指の腹とは違い成長段階の健康な髪の毛や新生毛が抜けることはほとんどありません。シャンプー剤をつけて洗頭すると、手に髪の毛がたくさんつく場合があると思いますが、それが成長しきった太い毛なら問題ありません。ヘアサイクルの過程上成長しきった髪の毛は抜け落ち同じ毛穴からまた、新しい髪の毛が生えてきます。

詳しくは、【髪の毛が1日に抜ける本数】で紹介していますが単純計算で、
◎人間が本来維持する髪の毛の本数約10万本。
◎髪の毛の寿命約5年。なので
10万本÷5年(1825日)=約55本となります。つまり1日55本前後は抜けて当たり前なのです。洗頭時に抜け毛が気になるのは、既に寿命がきている髪の毛が毛穴やその他の髪の毛に引っかかり頭に留まっていて、洗頭時にこれらが手についたにすぎないのです。

危険なのは成長していない細い髪の毛【新生毛】が多く抜ける場合です。原因は様々ですが、【はげ】が進行するということは頭皮環境が悪く新生毛が太く長く育たない状態になっている為です。

少し話がそれてしまいましたが、要は指先に力を入れてしっかりと洗頭することがとても重要なのです。そうでなければ、毛穴に詰まった不必要な皮脂や汚れは取り除くことができません。この方法で新生毛がたくさん抜けてしまうような場合は、洗頭の方法ではなく他の要因を疑ったほうが良いでしょう。

次にシャンプー剤で頭皮を洗う具体的な時間についてですが、これは髪の毛の量やその長さで個人差がでるので一概には言えないのですが、一般的な男性の髪の毛の長さなら30秒から1分程度で十分です。※ただし一部の頭皮に優しいアミノ酸系の洗浄成分を使用しているシャンプー剤などでは、あえてシャンプー剤をあわ立てて3分ほど放置し有効成分を髪の毛や頭皮に浸透させることで髪の毛を健康にしていくというトリートメント的効果が期待できる商品もあります。

「洗っている時間が短い」と感じる人も少なくないと思いますが、シャンプー剤を付ける時間はこれで十分です。なかには3分も5分もシャンプー剤を付けて洗い続ける方もおられると思いますが、これではシャンプー剤の強力な洗浄成分で【はげ】を進行させてしまう可能性があります。具体的には必要な皮脂まで洗い流してしまい頭皮が乾燥したり、頭皮が炎症を起こす可能性があるのです。

「汚れが落ちないのでは?」と不安になる方もおられるかもしれませんが、シャンプー剤を付ける前段階の3工程「ブラッシング」「しっかりとお湯で流す」「タオルを使って頭を蒸らす」ですでに汚れのほとんどは落ちているので、3分も5分もシャンプー剤を付けて頭をゴシゴシする必要は無いのです。

シャンプー剤を使用する時は、「指先に力を入れてしっかりと洗い、時間は短く」を意識するようにしましょう。

どうしてももっとしっかりと洗いたいのであれば、洗頭時間を延ばすのではなくシャンプーブラシを使用することをお勧めします。シャンプーブラシは指先での洗頭よりも効率的に洗頭できる他にも頭皮のマッサージアイテムとしても活用できます。詳しくは【シャンプーブラシで【はげ】予防】で紹介しています。

「すすぎ」はシャンプーの一連の動作の中で最も重要。

シャンプーを終えたらしっかりとシャンプー剤を流していきます。この時も洗頭をイメージします。髪の毛に付いた泡を流すのではなく、頭皮についたシャンプー剤を洗い流すよう意識しましょう。

このシャンプー剤を洗い流すという行為はシャンプーをするという一連の流れの中で最も重要なセクションです。前述でも触れていますが、シャンプー剤が頭皮に残ってしまうとシャンプー剤が毛穴をふさいで育毛を妨げたり、頭皮の炎症を引き起こす原因にも。結果【はげ】が進行してしまう可能性があるのです。シャンプー剤を頭皮に残すくらいないならシャンプーはしない方が良いと覚えておきましょう。

目安としては、「しっかりとすすぎができた」と感じてからプラス30秒追加してすすぐように心がけてください。以上が正しいシャンプーのやり方となります。少し面倒と感じるかもしれませんが、【はげ】の進行を抑制したいのであれば、少しずつでも実践されることをお勧めいたします。

はげとシャンプー 記事一覧
  1. シャンプーで何を洗いますか?
  2. 若はげを防止するためのシャンプーのやり方
  3. シャンプーブラシで【はげ】予防
  4. シャンプー後はリンス・コンディショナーを!!
  5. シャンプーの(洗浄成分)種類と若はげにおすすめなシャンプー
  6. 低刺激で洗浄力が高い石鹸系シャンプーの特徴!!
  7. 洗頭の最終工程!【はげ】ない為の髪の毛の乾かし方
  8. 朝シャンは【はげ】の原因に?
  9. 湯シャンは【はげ】を予防できる?

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