2020年以降に薄毛治療が激変!!脱毛症の治療から毛包再生医療へ

研究イメージ画像近い将来はげ治療が大きく変わるかもしれません!!
今までのはげ治療は専門医のカウンセリングの下、生活習慣や食生活を改善することにより乱れたヘアサイクルを整えたり、プロペシアやミノキシジルなどの【はげ】に特化した治療薬を使用することで、男性型脱毛症の原因である男性ホルモン・DHT【ジヒドロテストステロン】の増加を抑制し、頭皮の血流を良好にすることで元気な髪の毛を育てるということを軸に行ってきました。

これらの治療方法は髪の毛の生えようとする力に依存する治療方法で、毛根が弱り切った状態ではほとんど効果が出ない場合があるため、【はげ】が気になり始めたら早めに治療を開始する必要がありますが、新しいはげ治療はこれらと全く異なります。

毛包再生医療とは?

患者自身の毛包(毛髪を生み出す器官)から幹細胞を採取して加工し、患者自身に移植する自家移植が中心となるもので、毛包の数を増やせることや侵襲性の低さが特長だ。

 理研多細胞システム形成研究センター器官誘導研究チームは2012年に、同研究チームによる「器官原基法」を用いて毛包原基を再生する技術を開発。この再生毛包原基を毛のないヌードマウスに移植すると、再生毛包へと成長し、毛幹(毛)を再生できることを実証した。

出典:「毛包器官再生による脱毛症の治療」

わかりやすく説明すると、自身の薄毛の進行していない側頭部や襟足付近の比較的健康な頭皮・髪の毛の少量を採取し、髪の毛を作り出す毛包器官を培養・増やし、この増やした毛包器官を【はげ】が進行している箇所に移植することにより、髪の毛を増やすというシステムとなります。

研究イメージ画像2プロセスは自分の健康な髪の毛を移植する自家植毛と似ているような気がしますが、実は全く内容が異なります。自家植毛は正常な髪の毛を脱毛箇所に移すだけなので、毛包の数つまり髪の毛の本数は増えません。また、髪の毛を移そうとすればするほど、頭皮を傷つけてしまう可能性があります。これとは違い毛包再生医療は少量の頭皮・髪の毛を採取すれば、それを培養して毛包を増やすことが可能なので、頭皮にかかる負担を大きく減らすことができると共に髪の毛の総数を増やすことが可能なのだそうです。

また、髪の毛を作り出す毛包そのものを再生するため、髪の毛が生えようとする力が極端に弱っていたとしても育毛・発毛効果が期待でき、加えて自身の細胞を使用するので移植後の人体への危険性も限りなく低いとされています。

これからの課題

毛包再生医療は、国立研究開発法人理化学研究所【理研】・京セラ株式会社・株式会社オーガンテクノロジーズの3社が共同研究契約を締結し2020年以降の実用化を目指す最も効果的な【はげ治療】の方法として期待されていますが課題も残されています。

ヒトへの細胞操作技術と細胞培養の大量生産技術の確立

国立研究開発法人理化学研究所はすでにマウスに対する毛包再生医療の実験に成功しており、今後は国立研究開発法人理化学研究所ならびに株式会社オーガンテクノロジーズはヒトへの細胞操作技術と製造工程の確立などが課題となっています。

次いで、これらを事業化するために、微細な精密部品の加工技術や医療用の人工関節事業などの技術をもつ京セラ株式会社が細胞の精密加工技術や細胞を大量に培養する量産技術などの課題に取り組みます。

毛包再生医療に必要な費用

一般的に病気やケガの治療を行うと保険が適用されます。これは日本の国の制度で年齢や市町村によって様々ですが、実際にかかる治療代の1割~3割を負担することで治療を行うことができます。代表的なインフルエンザの治療で3割負担の保険が適用された場合、診察代と薬代を合わせて約5000円程度となります。決して安いとは言えませんが、保険が適応されない場合は治療費の10割、つまり約16500円を全て自己負担する必要があります。

そして、はげ治療は例外はあるものの、ほとんどの場合この保険が適応されません。つまり、毛包再生医療も保険が適応されない可能性が非常に高いのです。まだビジネスモデルが確立されていないので、費用の程は不明ですが最低でも数百万、ひょっとするともう1桁必要になるかもしれません。そうなってくるとごくごく一部の限られた富裕層でないと、毛包再生医療は受けられない可能性がある訳です。

どんなに素晴らしい医療でもその医療を受けられなければ本末転倒です。まだまだ課題の多い毛包再生医療ですが、【はげ】を気にする人にとっては期待せずにはいられない医療です。

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