AGA【男性型脱毛症】と髪型

AGA【男性型脱毛症】は数ある【はげ】の中で最も多いものになります。
AGAはAndrogenetic Alopeciaの略称でAGA【男性型脱毛症】になると思春期以降に生え際・頭頂部などから徐々に【はげ】が進行していきます。

また、AGA【男性型脱毛症】はドラックストアなので販売している育毛剤や育毛シャンプーなどで改善することは難しく、専門病院や専用の【はげ薬】での治療が必要になってきます。

AGA【男性型脱毛症】の原因

AGA【男性型脱毛症】は食生活・睡眠不足・ストレスなど様々な要因が複合的に作用して徐々に進行する進行性の脱毛症となります。その中でも一番の原因は男性ホルモンによるヘアサイクル【毛周期】の乱れとなります。

髪の毛の一生【ヘアサイクルｰ毛周期】で紹介しているように、、髪の毛は４年～６年程度で生えては抜け、生えては抜けを繰り返しています。これをヘアサイクル【毛周期】といい、ヘアサイクルは成長期・退行期・休止期に分かれます。

通常ヘアサイクルは
成長期：３～５年
退行期：２～３週間
休止期：３～４ヶ月
となっていて、そのほとんどが成長期になります。
AGA【男性型脱毛症】になると、この成長期の３～５年程度を数ヶ月～１年程度ど急激に短縮させてしまいます。

成長期が短縮されると本来太く長く育つはずだった髪の毛が細く短いままでその生涯を終えてしまいます。

このようにヘアサイクルが乱れた髪の毛が増えてしまうと、例え髪の毛が生えていても髪の毛が産毛のように細いため地肌が透けて見えたり、そのままAGA【男性型脱毛症】を放置しておくと、髪の毛を作り出す毛母細胞が細胞分裂をやめ全く生えなくなることさえあります。

テストステロンとDHT【ジヒドロテストステロン】と5α-（リダクターゼ）還元酵素Ⅱ型亜

【はげ】に関わる男性ホルモンをもう少し詳しく説明していきます。

繰り返しになりますが、最も多い【はげ】の症状であるAGA【男性型脱毛症】の一番の要因は男性ホルモンの乱れです。そのきっかけとなる男性ホルモンにテストステロンと呼ばれる男性ホルモンがあります。

テストステロンは男性ホルモンの大部分を占めていて【すべての男性らしさ】を作りだす働きをもっています。例えば、女性にはないゴツゴツとした骨格・ヒゲや筋肉・考え方や心の状態にも影響を及ぼし、性欲を高めたり男性性器の維持などにも深く関わっています。

さらに、幼少期には男性性器の発育を促すという重要な働きを担っています。

テストステロンはAGA【男性型脱毛症】のきっかけになる男性ホルモンではありますが、直接的に【はげ】つまり脱毛に繋がるホルモンではありません。ここで出てくるのが5α-（リダクターゼ）還元酵素Ⅱ型亜です。

そもそも5α-（リダクターゼ）還元酵素は１型と２型の２種類存在し１型は体中に、２型は頭皮や前立腺に多く見られどちらの5α-（リダクターゼ）還元酵素も男性ホルモンの効力を高める働きを持っています。

テストステロンも5α-（リダクターゼ）還元酵素の働きを受けより強力な男性ホルモンに変化します。この強力な男性ホルモンに変化したテストステロンをDHT【ジヒドロテストステロン】と呼び、このDHT【ジヒドロテストステロン】こそが脱毛信号を送り【はげ】を進行させてしまうAGA【男性型脱毛症】の原因なのです。

AGA【男性型脱毛症】が進行してしまった場合の髪形（生え方）

AGAにが進行すると生え際や頭頂部から徐々に抜け毛が進行（後退）してきます。抜け毛の進行パターンは大きく分けて【Ｍ型はげ】【Ｕ型はげ】【Ｏ型】の３つに分かれます。

Ｍ型はげの特徴

前頭部の中心の髪の毛を残し、前頭部両サイドの生え際から徐々に髪の毛が後退していきます。

生え際が【Ｍ】に見えるため【Ｍ字はげ】と呼ばれます。

Ｕ型・A型はげの特徴

Ｍ型とは逆に、前頭部の両側の髪の毛は残り、前頭部の中心にある髪の毛から徐々に脱毛が進行していきます。

生え際が【Ｕ】の字を逆さまにしたように見えるので【Ｕ字はげ】または【A字はげ】と呼ばれます。

Ｏ型はげの特徴

頭頂部・つむじ付近から脱毛が進行していきます。Ｍ型・Ｕ型と違い鏡などで見ても自身では見えづらく、その進行に気付きにくいのが特徴です。

脱毛の形が【Ｏ】に見えるため【Ｏ型はげ】と呼ばれます。

最終的には・・・・・

AGA【男性型脱毛症】進行当初はM型・U型・O型といろいろな脱毛進行パターンがありますが、なにもはげ対策をせずにAGAを放置していると最終的には側頭部の一部の髪の毛を残して、ほとんどの髪の毛を失ってしまう場合があります。

決まって側頭部の一部の髪の毛が残りやすいのにはアンドロゲンレセプター【男性ホルモン受容体】が関わっています。

アンドロゲンレセプター【男性ホルモン受容体】

このように、AGA【男性型脱毛症】による脱毛は【Ｍ型・Ｕ型・Ｏ型】か、もしくはこれらが複数が同時に進行していきます。脱毛の型が大きく３タイプに分かれるのにも理由があります。

実はDHT【ジヒドロテストステロン】濃度がただ単に高まることで【はげ】が進行していく訳ではなく、DHTが毛乳頭細胞に存在するアンドロゲンレセプター【男性ホルモン受容体】に反応することでAGA【男性型脱毛症】が進行していきます。

このアンドロゲンレセプター【男性ホルモン受容体】が生え際や頭頂部に多く存在しているのです。

逆にいうと、側頭部や後頭部の襟足【うなじ付近】にはこのアンドロゲンレセプターが多くないためAGAであってもその影響はあまり受けません。そのためAGA進行初期の髪の毛の抜け方がＭ型・Ｕ型・Ｏ型のどれであれ、脱毛が進行していくと、みな側頭部や襟足付近のわずかな髪の毛が残ってしまうという生え方になってしまいます。