抜毛症
抜毛症【ばつもうしょう】は他の脱毛症とは違い、ホルモンや皮脂・ふけなどの影響で髪の毛が抜け落ちるのではなく、その名の通り自分自身で正常な髪の毛を引き抜いてしまい抜毛行為をコントロールできなくなる精神疾患となります。
また、抜毛症は小学生から思春期に多く男性よりも女性の方が圧倒的に多いことが分かっています。
症状としては、利き手の届きやすい前頭部の抜毛に集中する場合が多く前頭部に髪の毛が少なくなってくると、側頭部や後頭部の髪の毛を抜き始めます。症状が酷い場合、合併症として抜毛した髪の毛を自身で食べてしまう食毛症や爪噛みをしてしまいその爪を食べてしまうケースもあります。
抜毛症【ばつもうしょう】の原因
抜毛症はなにも好きで髪の毛を抜いているのではありません。強い不安を解消するために無意識に抜いている場合、もしくは抜いてはいけないと分かっていてもその衝動が抑えられない場合がほとんどです。
原因は明確なものがなく、様々な事柄が複合的に作用し抜毛行為を引き起こすとされていますが、中でも強いストレスを日常的に感じている場合、また理性のコントロールまだまだ未熟な小学生から思春期になりやすいことが多いです。
抜毛症【ばつもうしょう】の治療・対策
抜毛症による抜毛はやってはいけないと分かっているのに理性のコントロールが効かず行なってしまう場合がほとんどです。ダメだと分かっていても髪の毛を抜いてしまうことで自分自身に強いストレスを感じてしまう場合もあります。
ストレスは抜毛症の原因の1つにもなる場合があり、さらに抜毛行為を加速させる可能性があります。つまり抜毛行為そのものを止めようとしても根本的な解決には繋がりません。特に抜毛行為をしている子供を親や周りが叱りつけてやめさせようとすると逆効果になることも少なくありません。
難しいところではありますが、抜毛行為をするには【ストレス】や【不安】などの何らかの要因が必ずあります。その要因を特定するのが抜毛症治療の近道となります。
その他にも専門医のカウンセリングや投薬などによる治療もあるので抜毛症がひどい場合は精神科や心療内科での治療も検討してみるとよいでしょう。