ザガーロカプセルと同成分!デュタステリド配合の【はげ薬】
ザガーロカプセルはプロペシア錠に次ぐ第二のAGA【男性型脱毛症】治療用のための内服薬です。なんと言ってもその特徴は、AGA【男性型脱毛症】の原因であるDHT-ジヒドロテストステロン増加させる5α還元酵素1型・5α還元酵素2型の働きを2つ同時にダブルブロックすることにあります。
プロペシア錠は2017年現在においても、非常に人気の高い【はげ薬】ですが、プロペシア錠の場合はザガーロカプセルとは違い、5α還元酵素2型のみに作用する治療薬となるので、脱毛症の原因が5α還元酵素1型の場合は効果が期待できないのです。また、5α還元酵素2型阻害薬としてもザガーロカプセルはプロペシア錠よりも薬理作用が強いことがわかっており、今までプロペシア錠で効果が現れなかったり、満足できなかった場合はザガーロカプセルに切り替えることで良い結果を得られる可能性があります。
一昔前までは、AGA【男性型脱毛症】治療用内服薬最強と言えばプロペシア錠+ミノキシジルタブレットでしたが、今後しばらくはザガーロカプセル+ミノキシジルタブレットとなることは間違いないでしょう。ただし、そんなザガーロカプセルにもいくつからの問題点が存在します。
まず、第一に取り扱っている医療機関がまだまだ少ないということがあげられあます。ザガーロカプセルは、厚生労働省に2015年9月に承認され2016年6月に販売開始されたまだまだ歴史の浅いAGA治療薬です。そのため、まだまだザガーロカプセルを取り扱っている専門病院多いとは言えない状況です。
第二に薬価が高いという点です。
発売前は競合商品であるプロペシア錠に狙いを定め価格帯を合わせてくると言われていましたが、実際はプロペシア錠の1.5倍程度のお値段となっている場合が多いです。(処方してもらう病院によって薬価は異なります。)
そのため、病院の取り扱いの面や費用的な面からザガーロカプセルでの治療をあきらめている人も少なくないでしょう。もちろん厚生労働省で認可を取得したばかりのザガーロカプセルには2017年現在ジェネリック医薬品はありません。ただ、ジェネリック医薬品はありませんが、実はザガーロカプセルの有効成分であるデュタステリド配合商品はいくつか販売されていることをご存知でしょうか?ここではザガーロカプセルの有効成分と同じデュタステリド配合商品を見ていきたいと思います。
デュタステリドの内服薬と外用薬
ザガーロカプセルはその名の通りカプセル状の経口薬となっていますが、デュタステリド配合商品には外用薬も存在します。もちろん経口薬の方が体内に直接取り込むため有効成分の吸収率が高くその効果が出やすいとされていますが、その分副作用も発現しやすくなります。逆に外用薬は皮膚からの吸収(経皮吸収)となるため、有効成分の吸収率は高くありませんが、副作用の発現率も低いとされています。
Avodart(アボダート)
アボダートはザガーロカプセル同様にグラクソ・スミスクライン社が製造・販売している5α還元酵素1型・2型阻害薬となります。有効成分はもちろんザガーロカプセルと同じデュタステリドの経口薬となります。
アボダートはアメリカで前立腺肥大症の治療薬として2001年に承認されていて、日本ではアボルブという商品名で同じく前立腺肥大症の治療薬として、2009年に認可されています。「ザガーロカプセル」「アボルブ」「アボダート」は製造・販売会社や薬理作用は同じにもかかわらず商品名が異なっています。これは、国やその用途によって名前を変えているからです。
日本で認可されている有効成分にデュタステリドを含む経口薬はザガーロカプセルのみです。そのため、薬理作用が同じであっても「アボルブ」「アボダート」といった他のデュタステリド製剤をAGAの治療薬として使用した場合、仮に副作用等で重大な健康被害が出たとしても国の公的制度である「医薬品副作用被害救済制度」は受けることができません。
前立腺肥大症治療薬
有効成分であるデュタステリドが5α還元酵素1型/2型を抑制するため、AGA-男性型脱毛症にも効果的
1日1回経口服用
食前・食後・時間帯等による薬理作用の違いは見られない為、自身のタイミングでの服用で問題ありませんが、体内でのデュタステリド濃度を一定に保つため、毎日決まった時間に服用するのが望ましい。
有効成分であるデュタステリドは口腔内を刺激する可能性があるので、カプセルは噛んだり、割ったりせずに必ず飲み込むようにしてください。また、デュタステリドには持続性はありません。そのため、服用をやめると再びAGAが進行します。
その他にも、デュタステリドは男性性器の発達に必要あDHT-ジヒドロテストステロンの増加を抑制するため、妊娠している(可能性がある)女性や、成長期の子供も服用は認められません。
デュタステリドがカプセル内に入っていればそれほど過敏になる必要はありませんが、デュタステリドは経皮吸収する為、女性や子供は触ること自体を避けた方が良いでしょう。その他にも発現率は高くないものの、勃起不全・性欲減退・乳房障害(女性化乳房)等の性に関連数する副作用が報告されています。
Dutavolve(デュタボルブ)
LLOYD LABORATORIES, INC.:ロイド・ラボラトリーズ社が製造販売しているデュタステリド製剤です。ロイド・ラボラトリーズ社については、5α還元酵素阻害薬である【フィナロイド】でも少し紹介していますが、薬価が安いことが特徴としてあげられます。
グラクソ・スミスクライン株式会社が製造・販売している日本国内承認薬である「ザガーロカプセル」が30カプセルで約\10,000-程度、つまり1日辺りおおよそ、\330-となります。つづいて、同社が発売している5α還元酵素阻害薬である「アボダート」は30錠で約\3,500-程度で1日辺りおおよそ\110-となっていて、ザガーロカプセルの約1/3程度の金額でデュタステリドによるAGA治療が可能となっています。
さらにロイド・ラボラトリーズ社が製造販売しているデュタステリド製剤、デュタボルブに至っては、30ソフトジェルで約\2,000-となり、1日辺りで計算すると\70-程度とアボダートよりも安い価格設定となっています。
効果・用法・用量・注意事項等は上記のアボダートと同じになるので、そちらを参考にしてみてください。
Veltride(ベルトリド)
Veltride(ベルトリド)はインドに本社を置くIntas Pharmaceuticals Ltd:インタス・ファーマシューティカル社が製造・販売しているデュタステリド経口薬です。上記で紹介している、デュタボルブも薬価が安いですが、Veltrideはそれをさらに上回る安さです。
具体的な数字で言うと、先程も紹介しているようにデュタボルブは1日辺りの薬価が約\70-程度になっているのに対して、Veltrideは1箱100錠 \5,000-程度となっていて、1日辺りに換算すると\50-程度となり、日本でAGA治療薬として承認されているザガーロカプセルの実に1/6程度のお値段でデュタステリド経口薬での治療が可能ということになります。デュタステリド経口薬としては最安値クラスになっていることは間違いないでしょう。
価格は変動する場合があるので、詳細な薬価は通販サイトにてご確認お願いします。ちなみに激安フィナステリド錠の【フィナロ】を製造・販売しているのもインタス・ファーマシューティカル社です。
用法・用量についてや副作用・使用上の注意点等は、上で紹介しているAvodart(アボダート)やザガーロカプセルと同様となります。ザガーロカプセルにつていは、【新しいAGA治療薬「ザガーロ」とは?】にて紹介しています
爆毛根ローション
AGA【男性型脱毛症】の原因である5α還元酵素1型/2型を強力に阻害するデュタステリドと大正製薬から発売されている、リアップに含まれる有効成分、ミノキシジルを配合したローションタイプの育毛剤となります。
育毛2大成分であるデュタステリド0.1%とミノキシジル5%または、7%を配合。何度も説明していますが、デュタステリドはAGA【男性型脱毛症】の大きな原因の1つになっている、5α還元酵素1型/2型の働きを抑制することによって、直接的原因のDHT-ジヒドロテストステロンの増加を防ぎます。
また、血管拡張剤のミノキシジルを配合することにより、血行を促進し育毛に必要な栄養分が髪の毛に届きやすくします。また、ミノキシジルには、髪の毛を作り出す毛母細胞やその司令塔である毛乳頭を活性化させる働きもあるとされています。
ローションやスプレータイプの外用薬のデメリットとして有効成分の吸収率の悪さがあげられます。外用薬は有効成分を皮膚からの吸収、つまり経皮吸収させる必要があるのですが、人体の構造上皮膚は外部刺激や病原菌から体を守るバリアの働きがあるため内服タイプの治療薬と比べると吸収率が非常に悪くなっています。
この吸収率の低さを改善するため、爆毛根ローションはLiposphere-リポスフィアテクノロジーを用いることにより有効成分の浸透性・吸収性を最大化しています。
爆毛根ローションには「デュタステリド」と「ミノキシジル」の他にもう一つ、育毛を手助けする成分が含有されています。それがオキシトシンです。
オキシトシンは「幸せホルモン」「愛情ホルモン」「抱擁ホルモン」などと呼ばれ、下垂体後葉から分泌されるホルモンのことで、オキシトシンはストレスを緩和させる働きを持ちます。
ストレス社会とも言われる現代において、ストレスは「睡眠不足」「血行不良」「過剰な皮脂分泌」「内臓の不調」などを誘発する立派な【はげる原因】の1つとなっています。爆毛根ローションに含まれるオキシトシンは、このストレスが原因による【はげ】を緩和する効果が期待できます。
育毛シャンプー等に使用されている場合が多い、ごく一般的なポンプ式のボトルは使用するたびにボトル内に空気が入ります。空気が入ってしまうと、有効成分が酸化し劣化の原因になる他、雑菌の繁殖原因ともなっています。
爆毛根ローションはエアレスポンプ式の容器を採用することで、ローションを使い切るまで薬液を清潔に保つことができます。
外用薬ではありますが、注意する項目は内服薬である「ザガーロカプセル」と同じです。注意事項等は【新しいAGA治療薬「ザガーロ」とは?】で紹介しています。
「デュタステリド」+「ミノキシジル」の内服薬は、最も効果が期待できるAGA治療薬ですが、爆毛根ローションは外用専用に研究・開発されているため、絶対に内服しないようにしてください。
また、外用薬なので油断しがちですが、有効成分にデュタステリドが含まれている以上、女性や子供は爆毛根ローションの使用はもちろん、原則容器に触れることも避けるようにしましょう。デュタステリドは男性ホルモンを作用する成分なので胎児や小さい子供がこの成分を吸収すると生殖器発達障害が出る可能性があります。
ドクターゼロ
爆毛根ローション同様、こちらもデュタステリド配合の外用薬となります。配合成分も「ミノキシジル」「デュタステリド」「オキシトシン」と基本的には爆毛根ローションと同様となっていますが、ドクターゼロは爆毛根ローションとは違い、髪の毛の成長を力強くサポートしてくれる馬プラセンタを配合しています。
ドクターゼロの特徴は、馬プラセンタにあります。プラセンタ‐Placentaとは胎盤の事を指します。つまり馬プラセンタとは馬の胎盤のことを指しているのです。
胎盤は、哺乳類の雌が妊娠すると子宮内に形成される胎児にとって最も重要な臓器で、この胎盤は胎児が健康に育つために多くの役割を担っています。例えば、羊水の中で呼吸のできない胎児に酸素を届けたり、胎児の免疫機能を高めるも胎盤の働きです。
そんな中でも近年特に注目されているのが、胎盤に含まれる良質な栄養素です。実は胎盤は消火器の働きがあり、母体が食物等から摂取した栄養分を胎児の成長に必要な成分(アミノ酸・ビタミン・糖・ミネラル・遊離脂肪酸等)を優先的に取り入れ胎児に届けています。
成分を見ていただくとわかると思いますが、これらは健康な身体や髪の毛を育てる上でとても重要な栄養分です。胎児を健康に育てるために胎盤にはこれらの栄養分が豊富に含まれているのです。
そっして、数ある哺乳類のプラセンタ(胎盤)ですが、その中でも特に髪の毛に良いとされるプラセンタが【ウマプラセンタ】です。ウマプラセンタは、ブタプラセンタと比べ数百倍のアミノ酸に加えて毛髪再生医療にも使用されているグロースファクター(成長因子)などを含有していて、スカルプケアを力強くサポートしてくれます。
まとめ
ザガーロカプセルに配合されている「デュタステリド」はAGA治療薬の成分としてとても優れていて日本国内で承認されているAGA治療内服薬として2017現在最も効果的な成分と言えます。
その為、今後デュタステリド配合のAGA治療薬は増えてくることが予想されます。【はげ】に苦悩する人々にとっては喜ばしいことですが、いくつか注意点があります。
まず第一に2017年現在、日本の厚生労働省に承認されているデュタステリド配合AGA治療薬はザガーロカプセルだけとなります。つまり、当サイトで紹介しているデュタステリド配合商品を含めて、ザガーロカプセル以外のデュタステリド配合商品は日本国内で認可されていないということです。ご利用は全て自己責任。仮にこれら認可されていない治療薬を使用し重篤な健康被害や副作用が出た場合でも国の公的医療制度である、「医薬品副作用被害救済制度」は対象外となってしまいます。
また、特に神経質になる必要はありませんが、デュタステリドはいろいろな意味で薬理作用が強い成分です。治療効果も高ければその分副作用も強くなっています。ご利用前には念のためAGAクリニック等の専門医に相談することをおすすめします。当サイトでは専門クリニックとしてAGAスキンクリニック
をお勧めしています。