はげ薬のプロペシアとは？
【はげ】に最も有効な治療薬として１番にあげられるのがプロペシアです。プロペシアはアメリカのメルク社が開発した《男性ホルモンを抑制する》薬で主成分はフィナステリドとなります。
余談ではありますが、プロペシア《propecia》の名前の由来はポジティブという意味で使われる《pro and con》のproと脱毛症である《alopecia》のpeciaから来ています。
プロペシアの歴史
上記で説明しているように、はげ薬で有名なプロペシアとは商品名のことを指し、その主成分はフィナステリドです。
フィナステリドは元々、前立腺肥大症や前立腺癌の治療薬として1991年よりアメリカのメルク社によって研究・開発が進められてきた成分で比較的に歴史の浅い成分となります。
- 前立腺肥大症：大きくなった前立腺が尿道を圧迫しその影響で尿が出にくくなったり、トイレが近くなったり、または我慢できな苦なったりする症状。
- 前立腺癌：前立腺の細胞が異常増殖し癌化してしまう病気。症状としては、上記の前立腺肥大と同じような症状が現れる。
翌年の1992年にフィナステリドはプロスカーの商品名で正式に前立腺肥大の治療薬として認可されることになります。ただ、フィナステリドを使用した臨床試験や病気の治療を続けていく中で髪の毛が生えてくるという副作用が度々報告されるようになります。
この副作用に着目したメルク社は男性型脱毛症の治療薬としてフィナステリドの研究を開始。後の1997年にフィナステリドは正式に男性型脱毛症の治療薬と認められ、現在では世界60カ国以上で使用されています。
日本では2005年に男性型脱毛症の治療薬として正式に認可され、メルク社の日本法人ＭＳＤ社（旧万友製薬）からプロペシアの商品名で発売が開始され現在に至ります。
プロペシアの効果
男性の【はげ】の原因は様々です。
生活習慣の乱れやストレスなども原因の１つで【はげ】の種類も様々です。その中でも最も多い【はげ】がＡＧＡと呼ばれる男性型脱毛症です。ＡＧＡが進行する最も大きな原因が男性ホルモンであるDHT【ジヒドロテストステロン】です。
DHT【ジヒドロテストステロン】は5α-（リダクターゼ）還元酵素Ⅱ型の働きでステトステロンが変化したものです。
DHT【ジヒドロテストステロン】は頭皮に脱毛信号を送り髪の毛が太く長く成長する前に髪の毛を抜け落ちさせます。つまり、ＡＧＡの進行を防ぐにはDHT【ジヒドロテストステロン】が増えるのを抑制する必要があるのあです。
プロペシアに含まれる主成分であるフィナステリドはテストステロンをDHT【ジヒドロテストステロン】に変換してしまう酵素、5α-（リダクターゼ）還元酵素Ⅱ型の働きを阻害しDHT【ジヒドロテストステロン】が増えるの抑制します。
その結果、プロペシアは【はげ】の進行を抑制したり、改善したり出来るのです。
具体的にどの程度プロペシアがAGA【男性型脱毛症】に効果的なのか、臨床結果がでているので記載しておきます。
AGA【男性型脱毛症】男性が３年間プロペシアを服用した結果
頭頂部
７７％ （著明・中度・軽度改善）
２０％ （AGA【男性型脱毛症】の進行がストップ）
３％ （軽度進行）
前頭部においても頭頂部に近い結果がでています。
AGA【男性型脱毛症】は進行性の脱毛症となるので、進行がストップしていればプロペシアが少なからず効果がでています。
つまり【はげ】の種類がAGA【男性型脱毛症】の場合、プロペシアを服用することで９７％の人の【はげ】に効果がでているということになります。
