髪の毛を構成している18種るアミノ酸

髪の毛とアミノ酸】説明しているように、髪の毛のほとんどは18種類のアミノ酸が結合したケラチンとういタンパク質で構成されています。もちろんこれら18種類のアミノ酸をバランスよく摂取・合成することで髪の毛も身体も丈夫になります。

ただ、食生活が乱れるとアミノ酸のバランスが崩れ身体や髪の毛の健康に影響を与えてしまう場合があります。ここでは、髪の毛にとってとても重要なアミノ酸の個々の働きや役割について紹介しています。

髪の毛を構成している18種るアミノ酸一覧と働き

髪の毛を構成している18種るアミノ酸一覧
非必須アミノ酸 髪に含まれる比率 必須アミノ酸 髪に含まれる比率
システイン 16% ロイシン 8.5%
グルタミン酸 13% スレオニン 7.5%
アルギニン 9.5% パリン 4.5%
セリン 7.5% フェニールアラニン 2.5%
グリシン 7.5% リジン 3%
アスパラギン酸 6% メチオニン 1%
アラニン 4% ヒスチジン 1%
プロリン 3.5% トリプトファン 1%
チロシン 3.5%
ヒドロキシプロリン 0.5%

システイン

髪の毛を構成している18種類のアミノ酸のうちその配合率が最も高いのがこのシステインです。システインは髪の毛以外にも体毛や爪などに多く含まれシミの原因にもなるメラニン色素の生成を抑制する働きを持ちます。

システインは髪の毛の原材料とも言われ、髪の毛の構造上最も重要なアミノ酸の1つと言えます。システインが慢性的に不足してしまうと、髪の毛は細くなり抜け毛や薄毛が進行してしまうことがわかっています。

システインは非必須アミノ酸なので、栄養バランスのとれた食事さえとっていれば、それ自体を摂取しなくても自然に体内で合成することが可能なアミノ酸です。しかし、システイン様々な場面で消費されていきます。

例えば、システインはアルコールなどが原因で体内に発生した毒素を無害にする酵素の働きをしたり、パソコンやテレビゲームなどによる疲れ目の回復にも消費されてしまいます。

このように、普段からシステインを消費してしまう環境が続いている場合は体内で合成するだけではシステイン不足になり【はげ】が進行してしまう場合があります。

肉や魚介類・豆などシステインを生成することが出来る食べ物を意識的に摂取することでシステイン不足を解消出来る場合があります。

システイン-サプリメント

グルタミン酸

システインに次いで髪の毛を構成するアミノ酸で2番目に多いのがこのグルタミン酸です。グルタミン酸は体内で合成することができる必須アミノ酸の1つで、排尿作用の促進やアンモニアを解毒する働きを持っています。

その他には美肌効果や血圧を下げる働き、脳の興奮を抑える(GABAを生成する)働きがあることが知られています。さらにグルタミン酸は運動時のエネルギーとなります。激しい運動を続けていると、グルタミン酸は不足がちになってしまいます。

緑茶や海藻・白菜になどに多く含まれているので、これらの食材を意識して摂取するればグルタミン酸不足になることは無いでしょう。またグルタミン酸はうま味成分にもなるので、うま味調味料(味の素etc)として使用されたりもしています。

グルタミン酸-サプリメント

アルギニン酸

アルギニン酸は血管を拡張させる働きを持つアミノ酸です。
この働きによって、高血圧やEDが改善する場合があるほか、頭皮の毛細血管も拡張され、栄養分が毛部細胞に行き届きやすくなるため、【はげ】にも効果的とされています。

アルギニン酸は体内で合成することができる必須アミノ酸であるため、それ自体を摂取する必要は基本的にはありませんが、病気になったり成長期の時期にはアルギニンを大量に消費してしまうので、意識的にアルギニン酸が多く含まれている食材、鶏肉や牛乳・大豆・えび・ひじき・モズクなどを意識的に摂取すると良いでしょう。

その他にもアルギニン酸はコレステロール値の改善・動脈硬化の予防・ダイエットにも有効とされています。

アルギニン酸-サプリメント

ロイシン

必須アミノ酸の中で髪の毛に含まれる比率が一番大きいのがこのロイシンです。必須アミノ酸となるので、体内で合成することができないので食物やサプリメントなどで体内に取り入れる必要があります。

このロイシンは牛肉やレバー・牛乳やチーズなどに多く含まれていて、肝臓機能を高めたらり、筋肉の強化・修復、もちろん【はげ】を抑制・防止するのにも必要なアミノ酸となっています。また、ロイシンは脂肪酸に転換され身体を動かすエネルギー源にもなります。

つまり非必須アミノ酸のグルタミン酸と同様に運動・スポーツを行なうためにとても重要なアミノ酸とも言えます。

ロイシン-サプリメント

スレオニン

卵やさつまいも・栗などに多く含まれているのが必須アミノ酸のスレオニンです。スレオニンはトレオニンとも呼ばれ、私達人間が必要とする20種類のアミノ酸の中で最後に発見されたアミノ酸です。

スレオニンは身体の育成を促進させる効果がある他、肝臓に蓄積される脂肪の量を抑制したり、貧血を防止する働きも持っています。

スレオニンが不足してしまうと、食欲不振・成長不良・脂肪間・肌荒れやシワなど様々な症状が出やすくなるとされています。スレオニンは体内で合成することができない必須アミノ酸になるため、食物やサプリメントできっちりスレオニンを摂取するようにしておきましょう。

セリン

セリンは大豆や牛乳、イクラ・かつお節・海苔などに多く含まれ、体内で合成することが可能な非必須アミノ酸に分類されます。

セリンには肌の潤いを保つ働きを持つことから、化粧品等のクリームや乳液などに配合されているアミノ酸で肌の角質層に多く含まれています。またセリンは脳を構成する神経細胞にも必要なアミノ酸で、これが欠乏することで認知症やアルツハイマー病になったり、これらの病気が進行してしまうとされています。

その他にもセリンはホスファチジルセリンの原料となります。ホスファチジルセリンは脳をはじめ、私達人間の身体を動かすために必要なブドウ糖を供給する働きを持っています。

ホスファチジルセリン-サンプリメント

グリシン

非必須アミノ酸のグリシン。髪の毛を構成するアミノ酸配合比率はセリン同様に7.5%程度となります。

グリシンはその構造が最も単純で、生命が誕生する前から存在する最も古いアミノ酸と言われています。アミノ酸の3割はこのグリシンでその働きも多岐にわたります。

まず1つ目にグリシンは抗酸化作用や、活性酸素を抑制することに美肌効果が得られるとさています。コラーゲンを構成しているアミノ酸もグリシンです。

2つ目に良質な睡眠を高める効果があり、日中の疲労を軽減したり、作業の効率を高める効果を期待できます。その他にも、コレステロール値を下げ、高血圧や脳卒中などの予防にも役立つとされています。

グリシンは、海老やほたて、かにや牛肉などに多く含まれています。

グリシン-サプリメント

アスパラギン酸

アスパラギン酸はグルタミン酸同様に利尿作用のあるアミノ酸で有害なアンモニアを体外に排出する働きをもち、体内で合成することが可能な非必須アミノ酸に分類されます。

その他には、カリウム・マグネシウム・カルシウムなどのミネラルを各組織に運搬しそして吸収しやすくする働きをもっています。そのため、スタミナの持続や筋力などのエネルギー生成に深く関わっています。

また、アスパラギン酸は疲労の元でもある乳酸の分解を促進する働きもあり、疲労回復などを謳った栄養剤(ドリンク)なども販売されています。
アスパラギン酸はその名前の由来の通り、アスパラガスに多く含まれる他、大豆もやし、牛肉・豚肉などに多く含まれています。

パリン

髪の毛を構成する必須アミノ酸でロイシン・スレオニンに次いで3番目に配合比率約(4.5%)が3番目に多いのがパリンです。

パリンは魚や鶏肉・ゴマ、落花生、レバーなどに多く含まれ、肝機能を向上させタンパク質の合成や血中の窒素バランスを整える働きを持ちます。

アラニン

ホタテやシジミなどに多く含まれる非必須アミノ酸のアラニンは肝臓の働きを促進させる役割を持っています。非必須アミノ酸なので食物などから摂取しなくとも体内で合成することが可能です。

非必須アミノ酸ではありますが、アルコールを大量に摂取すると体内で発生した有害物質を分解するためにアラニンが消費され不足がちになる場合があるので注意が必要です。忘年会などの時期で飲酒が続く場合はアラニンを多く含む食物(ほたてやしじみなど)やアラニンを含むサプリメントを摂取することで二日酔い防止に繋がります。

その他にも、身体の免疫力を高めたり高血圧の抑制、脂肪を炎症させる働きを持ちます。

アラニン-サプリメント

プロリン

プロリンは豚肉や高野豆腐・マシュマロ、大豆などに多く含まれている非必須アミノ酸の一種で髪の毛を構成するアミノ酸比率は3.5%程度となります。

非必須アミノ酸は大きく分け3つの働き・効果を持っています。
1つ目が脂肪の燃焼を促進させる働きです。プロリンにはリパーゼと呼ばれる脂肪を分解しエネルギーとして消費する消化酵素を活性化させる働きがあり、スポーツをする前などに摂取すると効果的に脂肪を燃焼することができます。

2つ目が、コラーゲンの生成を促進させる働きを持ちます。
プロリンはコラーゲンのを構成する主要なアミノです。プロリンを適度に摂取することで、コラーゲンの合成を促進させ肌の【保湿力UP】【シミの予防】【肌にハリを与える】など様々な美肌効果があり、様々な化粧品にも配合されています。

3つ目が関節痛の予防・改善です。
前述のコラーゲン生成にも関わってくる話しですが、私達の人間の間接には軟骨と呼ばれるある一定の弾力を持つ骨が存在します。この軟骨は骨と骨の間に存在し、外部からの衝撃を吸収したり、骨同士の摩擦を防ぐクッションの働きを持っているのですが、この軟骨は年齢を重ねていくにつれ減少していきます。高齢者に腰痛や関節痛が多いのはそのためです。

この軟骨はその大半がコラーゲンで構成されていて、コラーゲンの生成量がそのまま軟骨サイズに直結します。プロリンはコラーゲンの生成を促進させる働きを持つため、関節痛を予防・改善する効果が期待できます。

プロリン-サプリメント

チロシン

非必須アミノ酸であるチロシンは脳や神経と深く関わりを持っているアミノ酸です。その働きとして最初に言えるのが、集中力の向上です。チロシンは、脳の活性化に必要なドーパミン・アドレナリンの材料ともいえるアミノ酸でチロシンを適量摂取することで集中力を向上させることができるとされています。

また、チロシンは上記と同じ理由で、ドーパミンの量を増やすし脳を興奮状態にすることでうつ病の治療にも効果があったり、ストレスを緩和する働きがあることがわかっています。

その他にもメラニンを体内で生成することにより白髪を予防する働きもあります。ただ、チロシンはメラニンを生成するため過剰摂取すると、そばかすやシミができてしまう可能性があるので、摂り過ぎには注意が必要です。

チロシンは、たらこや、鰹節、バナナ、アボガドなどに多く含まれているアミノ酸で、糖分と一緒に摂取することで吸収率がUPするため、チロシンを含む果物を食べることで効率よくチロシンを摂取することが出来ます。

チロシン-サプリメント

リジン

リジンは体内で合成することのできない必須アミノ酸に分類されます。そのため、食物やサプリメントなどで体内に取り入れる必要があります。リジンは乳製品や豆類または肉や魚などに含まれています。

リジンにはカルシウムの吸収率をUPさせたり疲労回復などの働きがある他、肝機能をたかめたり脳卒中の予防にもなるといわれています。また、リジンには、抜け毛・薄毛などの【はげ】にも効果的とされていて、【はげ】予防を目的としたリジンサプリメントなども販売されています。

リジンは【制限アミノ酸】と呼ばれる不足しがちなアミノ酸に分類されます。体内のリジンが極端に不足してしまうと、吐き気やめまい・貧血・肝機能の低下・集中力の乱れなど様々な諸症状が現れます。逆にサプリメントなどで過剰摂取してしまうと、肝機能や腎機能になんらかの障害が見られる場合があります。

ただ、リジンは【制限アミノ酸】であるため、サプリメントなどで意図的に摂取しない限り、普段の食生活で過剰摂取になることはまずありえないでしょう。

リジン-サプリメント

メチオニン

ここより以下で紹介するアミノ酸は髪の毛を構成するタンパク質としては3%未満と配合比率はかなり低く髪の毛自体にとってそれ程影響を及ぼさないものがほとんどですが、身体の他の部分でとても重要な役割を持つ場合があります。メチオニンもそんなアミノ酸の1つです。

メチオニンは髪の毛を構成するアミノ酸としてその配合率は1%と高くなく、様々な食材【鳥肉・牛肉・マグロ・乳製品・豆類】に含まれている必須アミノ酸となるため、バランスの良い食事を摂っていると不足することはほとんどありません。ただしお酒などのアルコール類はメチオニンを通常より多く消費してしまうので、お酒を飲む頻度が多い人はメチオニン不足に注意が必要となります。

働きとしては、肝機能の調子を整えたり、脂肪の燃焼・高血圧の改善などがあげられます。また、メチオニン不足は【はげ】や【白髪】にも関わっていることがわかっています。配合比率は高くありませんが、メチオニン不足には注意が必要です。

メチオニン-サプリメント

ヒスチジン

ヒスチジンは他のアミノ酸とは違い少し特殊で【大人は体内で合成することが可能】・【子供は体内で合成することが不可能】なアミノ酸となっていて、身体の成長と深く関わっています。つまり、子供にとっては非常に重要度の高いアミノ酸と言えます。

ヒスチジンは前述で記載しているように、子供の身体の成長に深く関わっている他、血管を拡張し血圧を下げたり、シミやそばかすの予防・ストレス軽減などの効果があります。

また、ヒスチジンは適量を摂取することで脂肪を燃焼させ食欲を抑えるという女性に嬉しいダイエット効果があることも確認されています。逆に、ヒスチジンが不足すると食欲が増進することもわかっています。

ちなみにヒスチジンはブリ、カツオ、マグロなどの青魚に多く含まれています。

トリプトファン

トリプトファンは、牛肉・豚肉のレバーや乳製品・バナナ・大豆製品などに含まれていて、体内で合成することのできない必須アミノ酸に分類されます。

髪の毛に含まれるアミノ酸比率は1%程度とかなり低く、髪の毛に与える影響は高くありませんが、その他の部分様々な役割を担っています。そのなかの1つに良質な睡眠があげられます。

トリプトファンはセロトニンと呼ばれる神経伝達物質をつくる材料になります。このセロトニンは興奮を抑えたり、不眠を解消する働きがあります。その他にも痛みを和らげる鎮痛剤としての働きや、集中力を高める働きなどもあります。

トリプトファン-サプリメント

ヒドロキシプロリン

非必須アミノ酸のヒドロキシプロリンは同じく非必須アミノ酸であるプロリンが、水酸化されたもので、コラーゲンの構造を安定させる働きがあります。

また、ヒドロキシプロリンは食品に含まれるコラーゲンの量を算出するのにも利用されています。一般的に食品中のアミノ酸量を算出するのは非常に難しく直接的に算出するのはほぼ不可能といわれています。同様にコラーゲン量も直接算出するのは難しいです。

ただ、ヒドロキシプロリンはコラーゲンの中に含まれるアミノ酸の約10%程度であることがわかっているため、ここから逆算をすることにより大まかなコラーゲンの量を算出することが可能となっています。

髪の毛の基礎知識 記事一覧
  1. 髪の毛の働き
  2. 髪の毛が生える仕組み
  3. 髪の毛の構造
  4. 髪の毛が1日に抜ける本数
  5. 髪の毛とアミノ酸
  6. 髪の毛を構成している18種るアミノ酸
  7. 髪の毛の一生【ヘアサイクルー毛周期】
  8. 髪の毛とビタミン
  9. 髪の毛のpH《酸性とアルカリ性の関係》

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