お酒と【はげ】の関係

お酒の成分のほとんどが水とアルコールになる訳ですが、このアルコールが私たちの身体に様々な作用をもたらします。もちろん、この身体には髪の毛のことも含まれています。実はアルコールは育毛剤にも【はげ】促進剤にもなりえます。

ここではそんなお酒と【はげ】の関係について詳しく解説していきます。

お酒が身体に与える影響

まず最初にお酒は大前提として積極的に摂取するものではないということを覚えておきましょう。特に大量飲酒は心身ともに悪影響があり場合によっては命を落としてしまうことさえあります。。逆に、適量の飲酒はいくつかのメリットがあり、体や髪の毛にとってプラスに働くことがわかっています。

飲酒のメリット

アルコールイメージ画像《酒は百薬の長》という言葉を耳にする事があります。
この言葉はお酒が好きな人の決まり文句のようなものと考えている方も多いと思いますが、実は実際に身体に良い効果をもたらすこともあるのです。例えば、脂質代謝の改善です。これにより、狭心症や心筋梗塞の危険性が下がることがわかっています。

また、アルコールは理性を司る大脳新皮質の働きを鈍くすることにより精神が高揚し元気がでたり、気分がよくなりストレスも緩和されます。

ただしこれらのメリットは【少量】のお酒に限ります。具体的には1日350ml缶ビール1本もしくはそれ未満。これ以上の飲酒はデメリットにしかならないとされています。

飲酒のデメリット

前述でも説明していますが、お酒は適量ならメリットになり、それ以上ならばデメリットになる場合が多いです。大量飲酒の悪影響は全身に現れますが、特に症状が出やすいのが肝臓となります。

肝臓は様々な代謝を行なう臓器です。アンモニアやコレステロール・薬物そしてアルコールもこの肝臓で代謝されることになります。もちろんお酒を大量に飲み続けるとそれを代謝する肝臓に大きな負担をかけることになります。その結果肝臓での中性脂肪の合成が高まり肝臓に関する様々な障害を引き起こしてしまいます。下記はその一例です。

【脂肪肝】【肝線維症】【アルコール性肝炎】【肝硬変】【肝癌】etc・・・これらは場合によっては命を落とすことさえある危険な症状です。しかも肝臓は沈黙の臓器といわれていて症状が進行していても自覚症状が現れにくい初期対応が遅れてしまうケースもあるため、より注意をはらわなければなりません。

大量の飲酒は肝臓以外にも様々な箇所で悪影響がでてしまいます。
【食道癌】【高血圧】【低血圧】【急性胃炎】【小腸炎】【心筋症】【十二指腸肝炎】【胎児性アルコール症候群】【流産】etc・・・あげればきりがありません。

このようにお酒はメリットよりデメリットの方が遥かに多い飲み物なのです。

育毛剤になるお酒

お酒は適量であれば、ストレスを緩和して血流を良くします。
【ストレス】【血流】この2つどちらも育毛と関わっています。髪の毛は育毛に必要な栄養分を頭皮に張り巡らされている血管より受け取ります。つまり、適量のお酒によって血行が良くなるとそれだけ髪の毛に行き届く栄養分も多くなることになります。

また、強いストレスは血管を収縮させ血流を悪くさせます。その結果少なからず抜け毛・薄毛・【はげ】を進行させてしまうのです。適量のお酒を飲むことでストレスが緩和され収縮された血管が拡張されることが期待できるのです。また、お酒自体にも血管拡張効果があります。

繰り返しになりますが、これらのメリットは適量のお酒を飲んだ時の話しです。具体的には缶ビール1本/1日程度となります。これ以上の飲酒は育毛剤どころか【はげ】促進剤となってしまいます。

【はげ】促進剤になるお酒

では具体的にお酒の量が多いとどうして、【はげ】が進行してしまうのか説明していきます。

まずお酒が【はげ】促進剤になってしまう一番の要因が肝臓への負担です。《飲酒のデメリット》で説明しているようにアルコールは肝臓で代謝されます。この時肝臓はアルコールを代謝するためにアミノ酸を大量に消費してしまいます。

そもそも、髪の毛はアミノ酸が結合した硬質ケラチンとなっています。つまりアミノ酸は髪の毛の元ともいえる重要な物質なのですが、アルコールを大量に摂取すると髪の毛の栄養分として利用されず、そのほとんどがアルコールの分解に使用されてしまうのです。

また、お酒に含まれる大量の糖分も【はげ】を促進させてしまいます。
糖分を大量に摂取すると血糖値が上がり血液がドロドロになり血流が悪くなってしまいます。血流が悪くなると髪の毛に栄養が届きにくくなります。さらに私達は糖分をエネルギーに変えるためにビタミンB2を消費します。このビタミンB2は頭皮環境を整える働きがあり不足してしまうと、皮脂分泌量が増えたり、ふけや痒みの原因となります。つまり【はげ】の促進に繋がってしまうのです。

お酒と上手に付き合う方法

ベストは禁酒ですが、【会社などの付き合いでどうしても飲まないといけない】【はげは気になるけど禁酒するなはちょっと・・・・】という人がほとんどでしょう。実はお酒に食べ合わせの良い食べ物や飲み物が存在します。これらをうまく利用することでお酒が体に与える負担を軽減させることが可能です。

飲むだけではなく食べる

胃袋にほとんど何も無い状態でお酒を飲むと、体内に吸収されるアルコールの吸収率が上がってしまいます。空腹時に酔いが回りやすいのはこのためです。吸収率が上がるともちろん髪の毛への影響も高まります。

食べ物が胃の中に入っていると、それ自体が胃の粘膜上に層をつくるためアルコールの吸収率を下げることができます。また、お腹が膨れるためお酒の飲むスピードも量も減らすことができます。

どうせ食べるなら胃腸を保護する脂肪分を

前述で説明している通り胃袋に食べ物が入っていればアルコールの吸収率を下げることができますが、どうせ食べるならチーズや牛乳などを含んだ料理を食べることをオススメします。これらはアルコールの吸収率を下げる働きと共に胃や腸をアルコールの刺激から守る効果を持ちます。

また、お酒に含まれるアルコールは髪の毛とってとても重要なミネラルやビタミン・タンパク質を消費してしまうので、これらを多く含んだ食材を食べるように心がけましょう。具体的には【枝豆】【卵焼き】【刺身】【豆腐】【サラダ】etc・・・などがオススメです。

はげる原因 記事一覧
  1. AGA【男性型脱毛症】の遺伝
  2. お酒と【はげ】の関係
  3. タバコと【はげ】の関係
  4. ストレス解消ではげ予防
  5. 紫外線が頭皮・髪の毛に与えるダメージ
  6. 帽子やヘルメットをかぶるとハゲる?
  7. 睡眠不足では元気な髪の毛は育たない
  8. ヘアワックス・スプレーではげる?

このページの先頭へ