ストレス解消ではげ予防

ストレスイメージ画像私達人間は数ある動物の中でも最もストレスをためやすい動物だと言われています。このストレスは

  • 【睡眠不足】
  • 【血管収縮】
  • 【過剰な皮脂分泌】
  • 【内臓の不調】

などの様々な症状を引き起こしてしまいます。これらの症状は全て、髪の毛の成長や抜け毛と深く関わってストレスを解消すること【はげ】を予防することに繋がります。

ストレスが影響で起こる症状と【はげ】

睡眠不足

ストレスは大きく分けて【精神的なものからくるストレス】そして【肉体的なものからくるストレス】の2種に分けることができますが睡眠不足と深く関わってくるのは精神的なものからくるストレスがほとんどでしょう。

  • 「仕事が上手くいかない」
  • 「学校・部活で思わぬ失敗をする」
  • 「友達とケンカをしてしまった」

など、どんな人でも何度も何度も【嫌な思い】を経験している(もしくはしたことがある)と思います。この【嫌な思い】こそが精神的ストレスの正体です。この精神的ストレスが慢性化してしまうと、睡眠不足になったりひどい場合は不眠症になることさえあります。ではなぜ精神的なストレスを感じると睡眠不足や不眠症になるのでしょうか?

自律神経の乱れで睡眠不足に!!

私たち人間の体には自分の意志とは無関係に外部情報や刺激に反応し身体の機能をコントロールする2つの神経が存在します。この2つの神経が【交感神経】【副交感神経】です。この2つの神経は相反する働きがあり【交感神経】は日中活動的に行動する時に働き、【副交感神経】は夜寝ている時・身体を休める時に働きます。

ただ、強いストレスを日常的に受けていると交感神経の働きが異常に強くなり通常なら就寝時、身体や脳を休めるために副交感神経の働きが強くなるのですが、交感神経の働きがが強いままの状態に陥ります。具体的な症状としては【心拍数の上昇】【血圧の上昇】【アドレナリン分泌】などがあげれます。これは脳が興奮状態であることを示しており。このような状態では良質な睡眠を得ることはできません。では、睡眠不足はどうして【はげ】を進行させてしまうのでしょうか?

睡眠と髪の毛の成長

良質な睡眠には2つのはげ予防効果があります。1つは髪の毛の成長、そしてもう1つが髪の毛の強化です。

①髪の毛の成長
私たち人間の体は生まれてからその生涯を終えるまで絶えず成長していくわけですが、実は1日の中で最も成長するのが睡眠中です。もう少し詳細にいうと、【22時~2時頃】が最も成長しやすいことがわかっています。これは骨や筋肉はもちろん髪の毛についても同じことが言えます。

②髪の毛の強化
副交感神経の働きには【疲労回復】や【細胞修復】などがあります。1日の疲れが寝ている間に取れているのはこの副交感神経の疲労回復効果のおかげです。また、髪の毛は「紫外線」「ドライヤー」「髪の毛どうしの摩擦」などの外部刺激などで傷つきやすい環境下にあります。残念ながら髪の毛は言わば【死んだ細胞】。皮膚などの小さい擦り傷や切り傷などは放っておいても自然治癒します。しかし髪の毛は【死んだ細胞】なので一度ついてしまうと自然治癒することはまずありません。ですので、傷つかないようなヘアケアが重要になります。

ただし、良質な睡眠をとり副交感神経の働きを優位にすることで傷つきにくい強い髪の毛を作りだすことは可能です。睡眠不足で交感神経が優位の状態が続いてしまうと、弱弱しい細い髪の毛が生えやすくこのような髪の毛はもちろん外部刺激に弱く抜け毛・切れ毛・枝毛などの原因になってしまいます。

血管収縮

強いストレスを受けると自律神経である交感神経が優位に働いてしまうのは、上で説明している通りです。そして交感神経の働きの1つとして、身体全体の血管を収縮させる働きがあげられます。この血管収縮が【はげ】を促進させてしまうわけですが、交感神経の働きにおける血管収縮が全てにおいて【悪い】と言うわけではありません。

野生動物において、【獲物を捕らえる】【捕食者から全力で逃走する】ことは自身の命に関わる最も重要なことです。この時必要なのは主要器官の最高のパフォーマンスです。相手をよく見るために瞳孔を開き、持久力やパワーを上げるために、呼吸器官を広げ酸素を大量に肺に取り込みまた心拍も上昇します。そして、相手に強いダメージを与えたり、そのダメージへの衝撃にそなえて力をいれます。(緊張)これらの働きはすべて交感神経の働きによるものです。

この時、【獲物を捕らえる】【捕食者から全力で逃走する】ため以外のほぼ全ての機能を最低限残しできる限り低下させます。その最たるものが不要な箇所への血液の供給量の低下です。身体に張り巡らされた毛細血管を収縮、血流を抑えることで獲物を捕らえたり・また捕食者から逃げるために必要な主要器官とも言える、心臓や肺・目などに血液を集めるのです。つまり交感神経の働きも非常に重要なものといえるでしょう。

この現象は野生動物だけではなく、私たち人間にも同じことが言えるのです。髪の毛は頭皮に張り巡らされている毛細血管より髪の毛を育てるために必要な栄養を受け取っているため、ストレスの影響で交感神経が優位な状態が続いてしまうと、頭皮の血流が悪くなり髪の毛を育てるために必要な十分な栄養が毛母細胞まで行き届かない可能性があり薄毛や【はげ】の原因にもなり得てしまうのです。

過剰な皮脂分泌

交感神経の働きの1つに男性ホルモンの生成の促進があげられます。男性ホルモンは男性らしい身体と心を育てるのに必要なホルモンで、「筋肉を大きく」「骨を太く」「性欲増進」などと深く関わっています。そんな男性ホルモンの働きの1つに皮脂の過剰分泌が上げられます。

皮脂は何かと悪者扱いされやすい物質ですが、本来皮脂は私達の身体を外部刺激から守る大切な働きがあります。ただ、ここに強いストレスが加わると交感神経がより優位にはたらき男性ホルモンの生成を通常より強く促進させます。皮脂の分泌量は男性ホルモンと関わっているので結果として過剰な皮脂分泌を招いてしまいます。

過剰な皮脂分泌そのものは【はげ】の原因にはならないとされていますが、それが原因で毛穴の中に細菌などが繁殖してしまうと、【脂漏性脱毛症】【粃糠性脱毛】などになる可能性があります。これらはどちらも皮脂が原因で毛穴の中が炎症することで【はげ】が進行していきます。

内臓の不調

強いストレスを慢性的に受け続けると内蔵にも悪影響をもたらします。私達人間の内臓は自律神経やホルモンの働きを利用して代謝や排泄・または消化・吸収などを行なっています。強いストレスを受けると自律神経の働きが乱れてしまい、内臓に正しい命令が下せなくなります。これは特に消化器官に起こりやすくその結果腹痛や消化不良などを起こしやすくなってしまうのです。

髪の毛は毛乳頭からの指令を受けて毛母細胞が分裂することで成長しますが、成長させるための栄養は内臓が作りだします。もちろん内蔵が不調であると髪の毛を作り出すための十分な栄養(タンパク質やミネラル)が作り出せず【はげ】が進行してしまう場合があります。

また、内臓の不調を治すためにも沢山の栄養が必要になります。私達人間の身体はとても機能的に出来ていて栄養供給にも優先順位と言うものが存在します。もちろん何らかの問題が起きてしまうと、命の危険がある内臓に最優先で供給されます。髪の毛も同じく栄養を必要としますが、髪の毛は成長しなくとも直接命には関わらないため、栄養の供給は後回しにされてしまうのです。

ストレスが原因でのはげ予防と「まとめ」

このように一口に「ストレスが原因の【はげ】」といっても様々な症状があります。これらの症状に陥らないためには強いストレスを受けないようにするのが一番ですが、ストレス社会といわれる現代ではなかなか難しいでしょう。ストレスを受けないようにするのが困難であれば、ストレスが原因での【はげ】は予防することはできないのかと言うとそうではありません。ストレスが原因での【はげ】は慢性的にストレスを受け続けることで【はげ】が進行してしまうので、受けたストレスを上手に解消してあげることで、【はげ】予防に繋がります。

ストレス解消方法は人それぞれ違うので自分自身で見つけるしかないのですが、基本的には自分の趣味や、好きなことに没頭すると良いでしょう。例えば

運動をする

すきなスポーツで運動することでストレスを解消します。
ウォーキングや水中歩行、ヨガなどのできるだけゆっくりした動きのスポーツがオススメです。対戦相手がいる勝負事は交感神経がより優位に働いてしまいかえってストレスが溜まってしまう場合があるので注意が必要。

歌う

好きな歌を歌うことでストレスを解消する方法です。
大きな声を出すことはそれだけでストレス解消になります。自分の好きな歌ならなおさらストレス解消効果が期待できます。歌う歌は自分の好きな歌が一番ですが、その中でも選択できるなら、少しアップテンポな明るい歌が良いでしょう。

食べる

好きな食べ物を食べることでストレスを解消します。
ただし、暴飲暴食をするということではないので注意。暴飲暴食は帰って【はげ】を進行させてしまいます。

好きな食べ物を食べるとそれだけで楽しくなりますが、食べ物を食べると顎の筋肉が伸縮することで脳が刺激されリフレッシュ効果を得られます。

お酒を飲む

お酒を飲むことでストレスを解消する方法です。
お酒にはアルコールという成分が含まれていて、日本ではアルコールを1%以上を含む飲み物を「お酒」と読んでいるのですが、このアルコールにもストレスが解消できるというのは有名な話だと思います。

ただし、これは《お酒と【はげ】の関係》で説明している通り適量の飲酒に限っての話しです。度を越えた飲酒は胃や肝臓・血管などにも様々な悪影響を及ぼし【はげ】を進行させてしまう場合があります。

具体的には1日350ml缶1本程度が適量とされ、適量であればストレス解消はもちろん、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化の予防や寿命についても全く飲酒しない人と比較しても相対的にみると長生きできることが分かっています。

ここで紹介しているストレス解消方法はごくごく一般的な方法です。繰り返しになりますが、人それぞれストレス解消できる方法が異なりますので、自信で一番ストレス解消できる方法を見つけておくと良いでしょう。

はげる原因 記事一覧
  1. AGA【男性型脱毛症】の遺伝
  2. お酒と【はげ】の関係
  3. タバコと【はげ】の関係
  4. ストレス解消ではげ予防
  5. 紫外線が頭皮・髪の毛に与えるダメージ
  6. 帽子やヘルメットをかぶるとハゲる?
  7. 睡眠不足では元気な髪の毛は育たない
  8. ヘアワックス・スプレーではげる?

このページの先頭へ