シャンプーの(洗浄成分)種類と若はげにおすすめなシャンプー
プロペシアやミノキシジルなどのはげ薬。
専門病院やクリニックなどのはげ治療。
睡眠や食事・生活習慣の改善によるはげ予防等。
薄毛や抜け毛を予防する方法は様々ですが、最も直接的に関わる【はげ予防】が洗頭(シャンプー)であり、そのシャンプー剤に使用されている洗浄成分になります。毎日頭に洗剤を付けてゴシゴシするのですから、これが【はげ】と無関係なはずがありません。
正しいシャンプーのやりかたについては【若はげを防止するためのシャンプーのやり方】で紹介しているので、今回はシャンプー剤に使用されている洗浄成分について詳しく説明していこうと思います。
シャンプーは使用されている【界面活性剤】で性質が違う
いきなりですが、なぜシャンプー剤で頭皮にこべりついている、頑固な皮脂汚れを除去できるかご存知ですか。
もちろんお湯や水だけでは毛穴付近にこべりついている油汚れは除去できないので、シャンプー剤が必要になってくるのですが、ここで活躍してくれるのがどのシャンプー剤にも必ず含まれている成分【界面活性剤】です。一般的なシャンプーの成分構成は水が7割~8割り、界面活性剤が2割~3割り、その他の成分が1割程度となっていてその大半が水と界面活性剤です。つまり、界面活性剤がシャンプーの性質を決めているのです。
界面活性剤とは?
ではシャンプーの性質を決定付ける界面活性剤とはなんなのでしょうか?少し小難しい話になってしまいますが、界面活性剤とは同一の分子内に「親油基」と「親水基」を併せ持つ物質のことをさします。ものすごく簡単に言うと「本来混ざりあうことのない油と水を混ぜ合わせることができる物質」のことを指します。
少し特殊な物質で身近にないようなイメージを受けるかもしれませんが、界面活性剤は数多くの産業(製紙メーカー・繊維産業・プラスチック工業・金属工業など)で使用されていることはもちろん、シャンプーやリンス・コンディショナーをはじめ化粧品にも使用されています。また毎日口にする、バターやマーガリン・マヨネーズなどにも使用されているとても身近な物質なのです。
某洗剤メーカーのテレビコマーシャルなどでカレーなどの油汚れがひどい鍋に食器洗剤を適量入れ、数分放置するとすすぐだけで汚れがおちる実験をしていることがあると思いますが、これは食器洗剤に含まれている界面活性剤が油汚れと水分を混ぜ合わせることで鍋から汚れを引き離しているのです。シャンプー剤は髪の毛や頭皮でこれらと同じ効果を出している訳ですね。
その他の界面活性剤の働き
先ほど説明したように界面活性剤には「本来混ざり合うことのない油と水のような2つの物質を混ぜ合わせる」働きがありこのことを乳化作用と呼びますが、界面活性剤には乳化作用以外にもいくつか働きがあります。
【起泡作用】
水には表面張力と呼ばれる分子をできるだけ小さく引きつけようとする働きがあります。コップ満杯に入れた後、さらに少しだけ水をいれてもコップから水がこぼれないのはこの表面張力の働きがあります。その他にも雨雫が花びらや、葉の上で小さく丸まっているのも表面張力の働きです。
ここに界面活性剤が加わると、表面張力の力が低くなります。つまり、液体同士の引き合う力が弱くなり液体が空気を包み込む状態を作り出します。これが泡ができる原理でありこのことを起泡作用と呼びます。
分散作用
カーボンなどの比較的軽い粉状の物質を水に入れると、水とは混ざらずに水の表面に浮かんだままです。ここに界面活性剤が加わると、界面活性剤がカーボンの分子を包み込み水中に分散させます。乳化作用と同様に「本来水に馴染むことのない物質を水中に拡散させる作用」のことを分散作用と呼びます。
浸透作用
繊維を水の上に浮かべてもなかなか水に沈まないと思います。これは表面張力と同様に水分子が同士がお互いに引っ張りあり、繊維と水分子が引っ付きにくい状態になっているからです。このことを界面張力と呼びます。ここに界面活性剤の力が加わると、界面張力の働きが低下し水分子同士の引っ張り合いが弱くなります。結果繊維とも引っ付きやすく(また馴染みやすく)なり繊維が水分を浸透し水中に沈みやすくなります。このこ事を浸透作用と呼びます。
これらの界面活性剤の様々な働きを利用してシャンプー剤を含め様々な商品が生み出されているのですが、一口で界面活性剤と言ってもその種類は様々で、【はげ】が予防できにくい界面活性剤を使用しているシャンプーも少なくありません。次からはいよいよ若はげにお勧めの洗浄成分「界面活性剤」を紹介していこうと思います。
若はげを予防したいならとにかくアミノ酸系シャンプーを!!
シャンプーの界面活性剤には数多くの種類がありますが、大きく【アミノ酸系シャンプー】【石鹸系シャンプー】【高級アルコール系シャンプー】の3種類に分類することができますが、抜け毛、薄毛予防の観点から考えるなら、とにかくアミノ酸系シャンプーを使用することをお勧めします。
アミノ酸系シャンプーはその名の通り界面活性剤にアミノ酸を使用したシャンプーのことで髪の毛や頭皮にとって数多くのメリットがあるシャンプーとなります。アミノ酸系シャンプーの特徴は以下の通りです。
- 低刺激で頭皮や髪の毛に優しい
- 洗浄力が洗頭に適していて頭皮に必要な皮脂は洗い流さない
- 他の界面活性剤のシャンプーと比べ保湿性が高い
などがあげられます。そもそも私たち人間の皮膚や血管・内臓にいたるまで様々な組織を構成するのにはタンパク質が使われている訳ですが、このタンパク質を構成しているのがアミノ酸です。つまりアミノ酸の分子同士がくっつくことでタンパク質を構成しているのです。タンパク質には数多くの種類が確認されていて、これはアミノ酸の種類や配列、使用されている数によりタンパク質の種類も変化します。
タンパク質を構成しているアミノ酸は数多く存在しますが、髪の毛はそのほとんどが18種類のアミノ酸が結合したケラチンと呼ばれるタンパク質で構成されています。詳しくは【髪の毛を構成している18種るアミノ酸】で紹介しています。
アミノ酸系シャンプーはこのように私たち人間の臓器や血管・筋肉、髪の毛の元となるアミノ酸を界面活性剤の成分に研究・開発されてきたシャンプーになる訳です。アミノ酸系シャンプーが頭皮や髪の毛に優しいのはその為です。
アミノ酸系シャンプーの人気が高い理由
界面活性剤にアミノ酸系の洗浄成分が使われているシャンプー剤は「石鹸系」「高級アルコール系」洗浄成分にないメリットがたくさん存在します。
アミノ酸系シャンプーの特徴でも説明しているように、アミノ酸を界面活性剤に使用しているシャンプーは頭皮や髪の毛に優しいということが一番のメリットとしてあげられます。そのため、比較的皮膚の弱い敏感肌の場合やアトピー等がある場合でも他の界面活性剤を使用しているシャンプー剤と比べると、比較的安心して使用していただけます。
その他にも、アミノ酸は髪の毛を構成する成分と同じということを生かして、洗頭すると同時に髪の毛に直接栄養を与え修復させるトリートメント的効果を併せ持つものが多く存在します。このことからアミノ酸系シャンプーは若はげを気にする男性だけではなく若い女性にも大変人気があり、美容院などでも使用されているケースが多いです。
また、アミノ酸系シャンプーは洗浄力が優しいため、頭皮や髪の毛にとって不必要な皮脂や汚れなどは除去しつつ、頭皮や髪の毛にとって必要な皮脂は残すことができ、その他の界面活性剤≪石鹸系・高級アルコール系≫と比べ保湿力が高く髪の毛に潤いを与えることができます。
アミノ酸系シャンプーのデメリット
このように若はげ予防に効果が期待できるアミノ酸系シャンプーですが、いくつかデメリットもあるのでまとめておきます。。
- 意識して探さなければ見つからない
- 《石鹸系・高級アルコール系》と比べると高価
- 髪の毛にボリュームが出ないものが多い
- 洗浄力が優しい(弱い)
意識して探さなければ見つからない
アミノ酸系シャンプーは他の界面活性剤を使用しているシャンプーと比べ天然由来の成分を使用し、髪の毛に良い成分が多く含まれています。そのため高級アルコール系シャンプーのように大量生産はできません。結果、ドラックストアなので並んでいるシャンプーや、一般家庭で使用されているシャンプーのほとんどは高級アルコール系シャンプーとなっていてアミノ酸系シャンプーを見かけることはほとんどありません。
ドラックストアーなどで販売されている場合もありますが品数も少いため、主な入手ルートはネット通販になってくると思います。
《石鹸系・高級アルコール系》と比べると高価
上記と同じ理由ですが、アミノ酸系シャンプーは、髪の毛に良いとされる天然由来成分が使用されています。もちろん天然由来の成分なので、高級アルコール系・石鹸系の界面活性剤のように大量生産をすることができません。原料も高く市販で売られているシャンプーの10倍を超える値段で販売されているものも少なくありません。
ただ、アミノ酸系シャンプーは、シャンプーと同時にコンディショナーやトリートメント効果を得られるものもあり、それ1本でこれらが完結できれば、意外とコストパフォーマンスが良くなる場合があります。【プレミアムブラックシャンプー
】がそれにあたります。
髪の毛にボリュームが出ないものが多い
アミノ酸系シャンプーは保湿性が高いため髪の毛に自然な潤いを与えることができます。しかし逆に言うとその分髪の毛が重たくなってしまうということになります。アミノ酸系シャンプーは頭皮や髪の毛にとても優しいシャンプーですが、髪の毛にボリュームを出したいと思っている人には不向きなシャンプーになる場合があります。
ただし、これもアミノ酸系シャンプーの種類によりますが、中には髪の毛にコシやハリを与え髪の毛のボリュームをアップさせてくれるアミノ酸系シャンプーもあります。当サイトで紹介させていただいているアミノ酸系シャンプーのほとんどはこれにあたります。
洗浄力が優しい(弱い)
アミノ酸系シャンプーは特徴としその洗浄力が優しいと紹介していますが、言い換えれば他の界面活性剤を使用しているシャンプーと比べると洗浄力が弱いということが言えます。そのため、ヘアワックス・スプレーなどでガチガチにヘアスタイルを固めているとアミノ酸系シャンプーの洗浄力だけでは充分に汚れを除去できない場合があります。
また、皮脂の分泌がひどい場合などは不必要な皮脂を除去しきれず、皮脂が酸化してしまい鼻につく臭いが発生してしまう場合があります。ただ、この臭いはアミノ酸系のシャンプーを使い続けることにより、皮脂の分泌バランスが調整されほとんどの場合自然に改善されます。
アミノ酸系シャンプーの見分け方と成分
アミノ酸系シャンプーは一般的なシャンプーと比べて高額な物が多いのは先ほど説明させていただいた通りです。これは原材料の希少性や研究・開発費などを考えると仕方がないことです。
ただ、非常に残念な話ではありますが、アミノ酸系成分が僅かに使用されているだけで堂々とアミノ酸系シャンプーとして販売されているケースがあります。はげ予防のためにアミノ酸系シャンプーを使用しているはずが、実は高級アルコール系シャンプーなんてことも・・・・そうならないてめにも自分自身でそれが、アミノ酸系シャンプーであるかどうか見分けられるようにしておきましょう。
それが本当にアミノ酸系シャンプーなのか。それともただ単に僅かにアミノ酸系の成分が配合されているだけのシャンプーなのかはシャンプーボトルの裏面などに記載されている成分一覧表を確認することで見分けることが可能です。
日本の法律には薬事法というものがあり、医薬品や化粧品を含めほとんどすべての製品に、その使用している成分を入れ物であるパッケージやボトル等に表示させる義務があります。これはもちろんシャンプーやコンディショナー・トリートメント等にも適応されます。つまり、パッケージやボトル等にアミノ酸系の成分が記載されている場合はとりあえず、アミノ酸が配合されているシャンプーであることがわかります。ただ、この段階ではそれがアミノ酸系シャンプーなのか、それともアミノ酸が配合されているだけのものかはわかりません。
次に注目していただきたいのが、成分表示の記載されている順番です。薬事法は成分の表示義務はもちろんのこと、その表示順にも取り決めがあり、表示義務が適用される製品は使用されている成分を総量が多い順に表記しなければならないという決まりがあるのです。つまり、アミノ酸系の洗浄成分がはじめの方に記載されていればそれは、アミノ酸系シャンプーと言えます。
もう少し詳しく説明するとシャンプーに使用されている成分はメーカーや商品によって様々ですが、成分構成はほとんど同じで、まず最初にくるのが【水】になります。つまりシャンプーで最も多く使われている成分は水になるということです。そして水の次に多く使われている成分がほとんどの場合界面活性剤になります。つまり水の次にアミノ酸系の界面活性剤の成分が記載されていればそれは、アミノ酸系シャンプーであると言えます。では最後に肝心なアミノ酸系シャンプーの界面活性剤成分を紹介しておきます。下記で紹介しているアミノ酸系成分が水の次に表記されていればそれは、アミノ酸系シャンプーとなります。
- ココイルグルタミン
- ココイルメチルタウリン
- ココイルメチルアラニン
- ココイルサルコシン
- ラウロイルメチルタウリン
- ラウロイルメチルアラニン
- ラウロイルグルタミン
- ラウロイルサルコシン
このように、種類はたくさんありますが、成分名に【ココイル・・・】【ラウロイル・・・】などが【水】の次に記載されていれば、アミノ酸系シャンプーと思ってよいでしょう。(ほとんどのアミノ酸系シャンプーに記載されています。)その他にもヤシ油脂肪酸やミリスチン酸などがアミノ酸系洗浄成分としてあげられます。
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プレミアムブラックシャンプー
男性の髪の毛や頭皮のことを考えて開発されたアミノ酸系シャンプーです。ノンシリコンのアミノ酸系シャンプーでありながら、コンディショナー・トリートメントの効果を併せ持っているので、プレミアムブラックシャンプーを使用するのであれば、コンディショナーやトリートメントを別でする必要がなくプレミアムブラック1つで完結できます。髪の毛にも頭皮にもお財布にも優しいシャンプーとなります。
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モンゴ流シャンプー
髪の毛と頭皮に必要な栄養を徹底的に研究し開発されたのがこのモンゴ流シャンプーです。シャンプーでありながら、シャンプー泡で髪の毛を3分間パックすることで、髪の毛に必要な栄養分がぐんぐん浸透するトリートメント的効果もあります。髪の毛がある程度長い方は、モンゴ流コンディショナーとの併用がお勧め!!
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LUXE
世界的に薄毛の少ないインド人の洗頭方法をヒントに研究・開発が進められてきたのがこのLUXEです。【リタ】【アムラ】【シシカイ】等のインド直輸入の美髪天然ハーブエキスを配合。モンゴ流シャンプーと同様に3分間泡パックをすることで、髪の毛の健康に必要な「ビタミン」「ミネラル」「鉄分」等を髪に浸透させることが可能です。もちろん頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーとなります。